伊豆大島ロケット打ち上げ見学ツアー 報告ルポ


行ってきました大島ツアー
参加者20名は予想外の大盛況!
11/30の伊豆大島は快晴! でも裏砂漠は吹きっさらしの極寒状態・・・ 
しっかり防寒してたのに、かなり凍えました。

東工大CREATEのロケットは、発射準備に時間がかかりましたが無事発射。
力強く上昇する姿に興奮しました。
ツアーの様子を写真を交えルポします。
お楽しみください。


1.
夜のTokyo bay

 11/29(金)22時
 東海汽船のさるびあ丸で竹芝ふ頭を出発
 東京湾の夜景がきれいです。
 ライトアップされたレインボーブリッジ ⇒

 船内はハイキング・自転車ツーリング・釣り
 人に加え、今回のロケット学生(約50人)
 で満員!


2.夜明けの大島
 11/30(土)6AM 大島岡田港に着岸
  まだ暗い・・・
  東の空に かすかに曙光が ⇒



 
 
3.資材搬出
 今回の打ち上げは以下の団体の
 共同打上実験
 ・東工大  CREATE 2機
 ・名大   NAFT   1機
 ・大学連合 CORE   1機


 サークルのメンバーが廃校の泉津
 小学校の倉庫から発射台やテントなど
 備品を搬出。
大島町役場のオフロード
 専用トラックで裏砂漠に運んでもらう。

   酸化剤の液化亜酸化窒素ボンベ ⇒
 



4.いざ裏砂漠
 ロケットなどは各サークル員が
 分解して手持ちで運ぶ。
 登り坂を約20分


5.現場設営
 射場に到着
 本部と射点に分かれ設営開始
   
 本部はテント張りから  射点ではランチャー(発射台)の組み立て

6.機体組立
 テントが立ったら機体の組立開始
 

 ☆ロケットエンジン
  燃料はABS樹脂 写真の黒い部分
  全体がABS製の筒になっている。
  内面が酸化剤と接触して燃焼し
  発生ガスが下端のノズルから
  噴射する。
  上部のアルミ円筒内に酸化剤(N
2O)を発射直前に充填する。
  ロケットの詳細構造については以下のリンクボタンを押して
  ご覧ください。
   
ハイブリッドロケットの解説(Wikipedia)
 
  
  ロケットの1段目       パラシュート(緑とオレンジ色)

7.白星会応援部隊到着
 10AM過ぎ
   浜松・東京・久里浜から
   隊員が相次ぎ到着
   レンタカーで移動
 11:30
   大島外周道-裏砂漠駐車場着
   ⇒約20分 裏砂漠道を登坂

 12:00
   試射場本部に到着 まだロケットは打ちあがっていなかったので
   まずは腹ごしらえ
   晴天なるも強風極寒のなか鼻水垂らしてお弁当を食べました。


8.まちぼうけ
 13時打ち上げ予定の1番機名古屋大学のロケットがなかなか
 上がらない。
 

9.NAFT1番機打ち上げ
 13:30 やっと名古屋大学NAFT機が打ちあがりました。
 

10.CREATE1号(2段式)打ち上げ
 14時打ち上げを目指しロケットを
  ランチャーに搭載し準備
 でも調整に手間取りなかなか打ち
 あがらず、日帰り組は涙をのんで
 14:30に現場を離れました。
 
 15時 満を持して酸化剤を注入開始
    こちらはカウントアップで 1,2,3・・・  12秒程度で満タン
    いよいよおなじみカウントダウン
     10,9,8・・・  0 点火!
 
 1段目は勢いよく上昇
 でも上昇角度がだんだん寝てきた
 ため,2段目の点火は自動で
 中止。
 仰角60度以下で2段目に点火する
 と射場の外に出てしまうため,
 制御プログラムが点火指令を出さ
 なかったため。
 しかし1段目も2段目もパラシュ
 ートは自動開傘に成功。
  
 ☆動画はこちら
  発射から開傘・着地まで
  ロケット噴射音や観衆の声も (^_^)/  

11.
時間切れ翌日順延
 3番手のCoreのロケットは15:30打ち上げ予定でしたが,やはり
 トラブル発生で遅延
 4番手のCREATE1年生が製作した2号機も電装系のトラブル
 結局16時で本日の打ち上げは終了
 翌日午前に延期になりました。

 CREATEの2号機を懸命に調整する学生さん(1年生)
  
 

12.温泉
 打ち上げ延期になったので,見学
 隊は山を降り大島温泉ホテルへ。
 冷えた体を温泉で温めほぐし,
 夕食 には椿フォンデュを楽しみ
 ました。
 (椿油を混ぜた油でフォンデュの
  ように自分で揚げて食す料理)
 夕食後は屋上で満天の星空を堪能
 新月に近く,町の明かりも無いので,たくさんの星が見えました。
 でも寒かった・・・


13.島内観光
 翌12/1(日)は小雨模様
 裏砂漠のロケット発射見学は見合わせ,レンタカーで島内観光

 ・大島公園の椿 
  早咲きの藪椿が咲いていました。

  





 ・筆島 240万年前の噴火口内の
     マグマだけが残ったもの




 ・波浮の港
    これも噴火口が港になったもの (写真割愛)

 ・パララメール
    貝の博物館 大小各種の貝がこれでもか
    というくらい大量に展示(写真割愛)
      

 ・地層断面
    バームクーヘンそのもの
    過去の噴火の灰の堆積が
    良くわかる
 ・
火山博物館
    大島の火山爆発と
    世界の火山について展示

  

14.帰還
 
 14時半のジェット船で皆さん
  家路につきました 


  ちなみに港で合流したCREATEの方
  から聞いた話では、2号機も無事に
  打ちあがったそうです。
  おめでとう 

15.総括と次回予告
 小さいとは言え実物のロケット発射を見るのは、なかなかのもの。
 この企画、来年もやろうと思います。
 乞うご期待!
 場所は 秋田
-能代 または 大島


文責 文化教養部会-深谷

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