広瀬 立成S37物S39修物S42博物
発行:新潮社(2005年)
定価:1,785円(税込)
内容:2005年には、アインシュタインの特殊相対性理論が発表されてから100年、没後50年にあたります。世界各国の物理学会はこの記念すべき年を「世界物理年」と定め、これを受けて国連は「国際物理年とする」宣言を行いました。本書は、特殊相対性理論と一般相対性理論、および人生後半に展開した「宇宙論」と「統一場理論」の今日的な意義を解説したものです。また、詳しい資料の調査によって、彼の人となりや波瀾の人生にも言及しました。
発行:PHP研究所(2006年 PHP新書)
定価:756円(税込)
内容: 二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海―科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。
密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。
権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感…本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。
発行:講談社(2006年 講談社ブルーバックス)
定価:1,029円(税込)
内容: 鏡の前で、左手を閉じ右手を開いて立ってみると、鏡像は左手を開き右手を閉じています。上下は変わらないのに、なぜ左右は逆転するのでしょうか。本書では、鏡の世界から物質・素粒子・宇宙までを対象にして、「対称性」をキーワードとして、現代物理学の考え方を分かりやすく解説しました。とくに、物質の研究を明らかにする「超対称性」と、それが宇宙を満たす暗黒物質(ダクマター)の正体をどのように理解しようとしているかについて最先端の研究成果を紹介します。
発行:ナツメ社
定価:1,554円(税込)
内容: ギリシア時代以来、科学者は、宇宙の究極の構成材料は微小な粒子である、と考えてきた。デモクリトスはそれを、「原始(アトム)」と呼んだ。超ひも理論は、この伝統的な発想を捨て去り、粒子をひもで置き換えるべし、と主張している。一見、単純に見えるこの発想の転換から、多次元宇宙、力の統一、宇宙開びゃく時代のプランク世界など、数々の驚くべき予言が引き出され、宇宙と物質の根元が明らかにされようとしているのだ。
本書では、伝統的な物理学、相対性理論と量子力学がどのようにして革新的な物理学、超ひも理論に飛躍しようとしているのかを、数学に惑わされないように気を配りながら解説した。現代物理学の最先端で何が起こっているのか。その夢多き取り組みの一端をお伝えできれば幸いである。
発行:756円(税込)
内容:本書は,35年間の物理研究と,8年間のゴミ問題へのかかわり,というぼくの体験を基礎にして書かれた。「ゴミと闘う」なんて,勇ましい書名を掲げたけれど,これがぼくのゴミとの闘い方なのだ。(中略)環境問題は難しい。たぶん、多くの課題は,ぼくたちが生きている間には解決しないだろう。しかし,孫やその子どもたちの世代のために,せめて環境問題との闘い方の道筋だけでもつけておくことが,現代に生きる者の責務なのではないだろうか。
発行:ナツメ社(2007年)
定価:1,502円(税込)
内容: 今日、温暖化、資源の枯渇、大気・水・土壌の汚染など、地球規模の自然環境の問題が山積しています。本書では、このような多様な現象に物理学の光を当て、その基本的なしくみを明るみに出すことを試みました。
生物や産業装置など地球上の活動する「システム」はすべて、自然から資源を取り込み自然に排出物を排出しつつ仕事をする、というしくみを備えています。この働きを環境エンジンとして捉え、「エネルギー保存則」「エントロピー増大の法則」を適用してみると、地球の持続性について、興味ある知見が引き出されます。
熱力学の歴史を振り返りつつ、自然界とエントロピー、生命の持続性とゴミ問題など、環境問題の基本的しくみを包括的に解説します。