鹿子木 基員S33化
発行:PHP研究所(2008年)
定価:1,575円(税込)
共著:アジア&ワールド協会 鹿子木 基員 他
内容:東工大を卒業してから50年、会社から離れて10年、仲間に恵まれて本を書きました。「NEXT11がみるみるわかる本(PHP研究所発行)」です。NEXT11は、BRICs(ブラジル、ロシア、中国、インドの頭文字)に続いて成長すると見込まれる大きな国、11カ国のことで、韓国、メキシコ、トルコ、パキスタン、インドネシア、エジプト、ナイジェリアなど、人口が多い、これからの成長が期待される国が含まれています。2月下旬に発売後、比較的好評で、ビジネス書ランキングに入ったこともあります。
Amazonで注文すれば送料なしで送ってくれます。書評を二つ紹介すると:
(1) 「Next11って、どう読むの?」「そもそもどんな国なの?」「日本との関係は?」といった思いを抱いている方は、まず本書を一読することをお勧めしたい。入門書との位置づけであるが、「Next11の投資チャンスは? 今後の注目ポイントは?」といった玄人向けの問いにも分かりやすく応えているなど、11ヶ国を網羅的に知るには画期的な書であろう。研究者やエコノミストではなく、第一線で活躍するコンサルタント陣による執筆であるところも特徴といえる。
(2) 昨今話題になりつつあるNEXT11についての最良の入門書だと思います。 著者の体験に基づく記述が大半を占めていて、パソコンを前にしていただけでは決して書くことのできない内容です。
もともと、NEXT11は、米ゴールドマン・サックスが提唱したものだそうで、本書においても各国の証券市場について多くのページを割いている点が特徴です。
アジアの国々から遠いアフリカの国々まで含まれています。たとえば、ナイジェリアというと、石油産出国で、首都はラゴスで・・・と思っていましたが、首都はとうの昔にアブジャに遷都されているのだそうです。なんと11カ国中7カ国がイスラム国家ではないですか。いろいろ考えさせられる満足の一冊です。
(3) ビジネス書としてだけでなく、これだけ多くの国を一冊に、読みやすくまとめて紹介している点を高く評価したい。
16名の仲間が、websiteでの情報共有と週一度の短時間のミーティングで統制と連携を維持して作り上げました。若い方々と協働作業することは楽しいし勉強になります。
私は、最も日本から遠い国、ナイジェリアを担当しました。取材のために家内同伴で、取材旅行を敢行(観光)したことで、内外の友人とのネットワークができました。今秋から東工大に留学する計画を進めている研究者とも知り合いになりました。今後はこれを生かしてナイジェリアそのほかアフリカ諸国との交流促進にささやかながら一役買いたいと思っております。