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技術相談プラットフォーム-PLATT(Platform for Techno-Talk)-とは
PLATTは、蔵前技術士会が提供する技術の無料相談です。
蔵前技術士会(以下、蔵技)は、同窓生が技術的な交流や自己研鑽を行うための場として創立されました。創立から25年あまりが経過した現在は、一般社団法人 蔵前工業会に属する組織として活動しています。
近年、科学・技術の多様化に伴い、さまざまな専門分野を有する技術者が連携しながら課題を解決していくことが求められています。そのためには円滑な人材マッチングが必要となります。そこで蔵技では、技術相談プラットフォーム(PLATT)というサービスを提供することとしました。このサービスの目的は,技術的な専門知識を有する蔵技会員と技術的な課題を抱えた団体や個人との架け橋として、課題解決に向けた活動を促進することです。
技術的課題を抱える団体や個人(クライアント)は、PLATTに対して技術的な課題を無料で相談できます。蔵技窓口担当 がPLATTに登録されている会員(技術相談員)に呼びかけ、関係者以外非公開のWeb上の掲示板(またはメーリングリスト)に相談内容を開示します。技術相談員は、その掲示板上でクライアントと議論でき、相談内容について助言します。相談終了後、クライアントと助言した技術相談員との間で合意が得られれば、相談員の裁量で 関連した有料のコンサルティングに発展させることも可能です。専門家探しの依頼の場合は、蔵前技術士会会員全体に拡大してメーリングリストで情報を伝達します。 技術相談の入力フォームへ
蔵前技術士会(以下、蔵技)は、同窓生が技術的な交流や自己研鑽を行うための場として創立されました。創立から25年あまりが経過した現在は、一般社団法人 蔵前工業会に属する組織として活動しています。
近年、科学・技術の多様化に伴い、さまざまな専門分野を有する技術者が連携しながら課題を解決していくことが求められています。そのためには円滑な人材マッチングが必要となります。そこで蔵技では、技術相談プラットフォーム(PLATT)というサービスを提供することとしました。このサービスの目的は,技術的な専門知識を有する蔵技会員と技術的な課題を抱えた団体や個人との架け橋として、課題解決に向けた活動を促進することです。
技術的課題を抱える団体や個人(クライアント)は、PLATTに対して技術的な課題を無料で相談できます。蔵技窓口担当 がPLATTに登録されている会員(技術相談員)に呼びかけ、関係者以外非公開のWeb上の掲示板(またはメーリングリスト)に相談内容を開示します。技術相談員は、その掲示板上でクライアントと議論でき、相談内容について助言します。相談終了後、クライアントと助言した技術相談員との間で合意が得られれば、相談員の裁量で 関連した有料のコンサルティングに発展させることも可能です。専門家探しの依頼の場合は、蔵前技術士会会員全体に拡大してメーリングリストで情報を伝達します。 技術相談の入力フォームへ
PLATTの勧め
PLATT の「技術の無料相談」 ご利用案内
ものづくりに携わっている皆様へのお知らせです。皆様はそれぞれの分野で得意とする技術で活躍されていることと思います。それでも新商品を作るなど事業を広げようとすると必ずしも得意としない分野の課題が出てくることがあります。そのようなとき、周りに丁度詳しい方がいればすぐ相談すると思います。それでも生憎周りにいなければどうするでしょうか。そのようなときにはこの「技術の無料相談」を使ってみてはいかがかと思います。
この技術分野のアドバイスができる専門家を求むというような相談でも、より具体的なピンポイントの技術相談でもかまいません。
技術相談をご希望の場合は、技術相談の入力フォーム に記入して送信してください。ホームページ上の相談対応は 無料 です。 技術相談の入力フォームへ
蔵前技術士会は、製品・材料・装置・制御システム等の研究開発・技術開発に関する相談に応じます。各部門の実経験を積んだ専門家が相談を受けます。限られた人数ではと疑問を持たれるかも知れませんが、相談員はそれぞれが多方面の専門家との人脈を持っています。
蔵前技術士会の会員は、今までに各方面の研究、開発、設計、生産活動などで得た知見を次の世代でも生かしたいと思い、社会貢献・公益を目指しています。ご相談に応じる会員にどのような専門家がいるか 会員データ を公開していますのでご覧ください。
(なお、技術相談に応じる会員の新規登録は こちら です。)
会員から一言
技術相談のお奨め~転ばぬ先の杖~
蔵前技術士会の『PLATT』は、皆様の所属会社の先輩や取引先の有力技術者に相談することが難しいとき、あるいは異分野の専門家に相談したいときの駆け込み寺です。相談に当たる技術者は、多岐にわたる分野の先輩が登録しています。 以下のような失敗例を未然に防ぐためにも、気楽に蔵前技術士会が開設している技術相談の窓口を訪ねてみては如何でしょう。
失敗の要因の一つとして、安全などに関し、規格に通ることが主眼となり自分で考えることがおろそかになっていることが挙げられます。
以下の事例に取り上げた食品会社は、HACCP認証を得ているので、本来なら宇宙食並に安全で食中毒とは無縁のはずです。原発も政府のお墨付きを得ているので災害は発生しないはずです。
しかし、 災害が発生した段階では認証側が責任を負うことはありません。
自分の身を守るためには自分で考えて実行することが必要です。-自己解決困難な技術がらみの心配事はご相談ください。
2014.11 蔵前技術士会 会員Y.Y.
FF式石油温風暖房器(1985年~1992年製)の大リコールは、給気ホース部のゴム製品の経年収縮を考えていなかったことによります。熱を発生させる装置などの開発現場の先輩に相談していれば、この事故は防げたかもしれません。
最近のエコキュート給湯機(2003年~2013年製)103万台は、機器の下部に塩分などを含んだ水がたまり、圧縮機の金属が腐食したのが原因といわれています。このリコールは、先輩たちへの技術相談でも、難しい例です。
P社の電気カーペットの修理・交換は、2014年4月に、2002年~2008年製造分がリコール対象になりました。宅配業者が引き取りに来て、隅の制御部の保護部材を厚みあるものに交換し、再度納品されました。畳に置くことが多いホットカーペットの設計者が、電気カーペットの使用時に、上に置く椅子の足による衝撃を、設計時に軽く考えていたようです。温水暖房の床材の技術者に相談していれば、防げた可能性が高い例です。
最近の大事故では、東京電力・福島第一原発の炉心溶融事故・水素爆発事故は、GEの既設発電所の設計書に忠実に、海抜十数mの地盤を、河川沿いの米国の原発並みに、地盤を削って設置したことが失敗でした。国内の技術者が、津波に対する現場設計の改変をしなかったのです。その後、考古学者は、過去の津波の痕跡の論文を発表していました。行政側の原発無事故神話宣伝に、関係者が沈黙させられました。福島第二原発は、電源が無くなっても、皆で重い電線を担いで、臨時配線で冷却用の電力を確保して、原発の安全を守りました。
一方、東北電力の女川原発は、後発の意地で、独自に高い地盤などを生かして、今回の震災を回避しました。白洲次郎が初代の東北電力の会長をしていた時の、東電に全ては真似せずの精神が生きていました。
以下の失敗例は、畑村洋太郎さんの失敗百選に載っている事例です。
国営の諫早湾干拓事業による漁業被害(1997年)は、米の減反政策をしている役所が、その一方で干拓して農地を増やすという時代錯誤の事業をやめられず、漁民の仕事を奪ったことになります。役所の慣性の法則(先輩の間違いを指摘しない)が不滅とは情けない。
Y社の乳製品による集団中毒事件(2000年)は、毒素に汚染された乳材料を廃棄せず使用した品質管理の形骸化という、民間会社の慣性の法則を地で行った例です。この失敗が元で、Y社は牛乳事業を他社との合弁事業にせざるを得なくなりました。
以下の例は、技術相談に来ることが難しい、官公庁の失敗例です。 実施3年目位での現状評価と未来展望で、無駄な投資を半分で止められたかもしれない例です。
国道、都県道などの歩道橋は、歩行者の高齢化を考えておらず、併設の横断歩道がある歩道橋は撤去対象の無用の建造物になっています。
町村の集落ごとの漁港整備が、半分以上無駄になっています。魚の水揚げが減少して、漁港も集約化して、買い手を集める時代に合っていません。漁民が軽自動車等で、近くの集約漁港に通勤すれば済むことです。
成田国際空港のハブ空港化を望みながら、24時間稼働が出来ないことや、羽田空港の儲けを地方の空港の増設に廻して、羽田の4本目の滑走路の増設が遅れたことは、空港行政の失敗例です。
金融システムでの事故では、東日本大震災(2011.3.11)後の、東京都の募金口座の設定ミスからの、大手銀行オンラインシステムの不通が身近です。この銀行の経営者が、情報システム部門を子会社扱いにし、銀行の根幹の理念が共有されていないことが露呈しました。銀行合併時(2002年)も事故を起こし、銀行が情報システムに依存しているのに、その後も情報システムの基本的な改革を怠りました。現在、再構築プロジェックトを数千億の費用を掛けて、実行していますが、銀行側のプロジェックト推進能力に疑問符が付く状況です。
以下は、交通インフラ投資のタイミングの重要性を示す例です。
私が筑波に勤務していた時(1994年4月~2005年1月)には、筑波エクスプレスが開業していません。学園都市の都市計画、交通計画の基本設計(元住宅公団等)が、自動車社会である米国の学園都市(ノースカロライナ州のリサーチ・トライアングル)などをまねた失敗例です。2005年8月に開業しましたが、科学万博(1985年)の前に作れば、半分以下の費用で、東京直通鉄道ができました。茨城県の借金が少なく、しかも運賃はJR並みにできたのです。
私が住んでいる多摩地区でも、多摩モノレールの開通が、用地買収に数年要したことで、初期投資とその稼働までの利息で、黒字化が遅くなっています。料金もJR、京王線の倍料金です。
交通インフラは、開通して数年で営業黒字が出来るタイミングが理想です。