WGの報告

ア-カイブ(蔵前技術士会の歴史館)

 
  蔵前工業会神奈川技術士会について
  蔵前工業会神奈川技術士会会長
  市川英彦(18機)
各WGの報告

 1.WG麻生(技術士試験受験の支援)   
  蔵前工業会神奈川技術士会が発足した当時、在籍会員数は12名であり、また、大部分の会員は年輩者であった。この技術士会を強力かつ活動的な会へと発展させる為には、多数の若い会員をつくることが不可欠であると考え、神奈川県支部の各種行事に参加する会員に技術士試験の受験を勧め、技術士資格の取得に挑戟しようとする者に受験の支援を行って来た。現在の技術士試験受験支援グループのメンバーの大部分が、この時期に合格した人達である。
 会員数が68名と言う強力な会に育った昨年の10月、一般公開で〔技術士受験1日講座〕(約3時間)を開催し、技術士試験のねらいや、合格を目指して受験準備の要点等について、解説を行った。参加者は38名で、その内、受験を希望して勉強会に参加を申込んだ者は、21名であった。勉強会では蔵前工業会神奈川技術士会のメンバーが講師を務め、受験申込書の作成に始まり、模擬試験等を行って、懇切丁寧に個人指導を行って、合格レベルの答案作成を目指して支援を行った。
 今年の技術士試験は、その筆記試験が8月25日に行われた。9月10日(土)実施した第4回勉強会は、筆記試験を受験した17名の参加があり、自己の業績論文、選択科目等の事に就いて受験報告があり、同時に11月に予定されて居る口頭試問対策等の指導を行った。
 本年度の[技術士受験1日講講]は、平成6年9月22日(木)に行った。勉強会参加希望者は今年は11名。より充実した勉強会の準備をして居る。
 
 2.WG前田(技術士報酬についての研修)
  「技術士の業務は契約に始まり契約に終る」にも拘らず、契約の仕方、自らの技術を価格で表示することに不慣れな人が多いようです。そこで、客先に技術相談料は幾らと明示し、気持良く技術指導の対価を得られる手段・方法についての研修を行って居る。現在迄に行った研修・項目は次の通り。
  ①技術士開業及び業務開拓のためのガイダンス
  ②「技術士業務報酬の手引き」の解説    (社)日本技術士会資料
  ③独立技術士事務所の業務案内の2例紹介
  ④業務契約資料の紹介:(社)日本技術士会が作成したサンプル
    1)業務契約書 2)技術士業務委託契約書 3)技術顧問契約書
    4)技術課題調査委託契約 
  ⑤その他参考資料 発注者・コンサルタント間の標準役務契約条件書
    (社)日本コンサルティングエンジニヤ協会(AJCE)作成サンプル

 3.WG尾島(企業内技術士の活性化)
  平成4年秋、市川会長の発案にて、尾島正男(32窯)にご指示があり、翌年3月市川会長・永易幹事を御招きして、第1回WG会合を開き発足した。最初のメンバーは32年卒の次の6名であった。麻生(32電)小岱(32電)古賀(32電)佐分利(32電)村松(32化工)と尾島。
 企業内技術士は、社内業務に多忙であり、又、満足して居るので、更に広く深く技術士
としての活動を発掘する努力に欠ける。これでは、折角技術士になっても称号価値に止まり、技術コンサルタントとしての魅力や価値が発揮できない。後輩が続々と技術士を目指し、この会が充実して、真の長期発展をする為にも、強力に活性化を推進したい。
  ①人脈ネットワーク作りによる業務の相互紹介・異業種交流
  ②企業内才支術士会の結成及び発展の支援
  ③受験支援との相互乗入れ
  ④新技術の紹介
  ⑤健康管理と生き甲斐
と多岐に亘る目的を掲げ積極的に活動して居る。
 本年は特に人脈データ集発行を準備中で、会員個々の詳細な経歴と受諾可能業務や得意な技術分野が一目で分かり、会員相互に必要な人材をを紹介出来る仕組を考えて居り、当会本来の狙いの実現を来している。
 当WGは、毎回専門の方に参加頂き、第23回の例会以降は、毎回経過を発表し会員全員からの御意見を頂き運営致して居ります。

 4.WG星野(技術士開業のノウハウ)
  WG星野を担当する星野自身が、技術士開業に際して、事前にどの様な準備をしたら良いか、どの様な方法で顧客を確保されたか等、先輩技術士の方々に御聞きして、ノウハウを引き出し貴重な体験やアドバイスを多数頂いた。私は、当会に入会して居なければ、相当不安な気持で過ごさざるを得なかったと思う。そこで折角頂いた貴重なアドバイスを今後、開業を目指される会員の為に、記録に残し度いとの考えから、昨年(H5)12月から、Q&A形式に纏めて発表させて頂いて居る。幸に当会には、ベテラン技術士が多数入会して居られる。今後も引き続き多くの情報提供やアドバイスを受ける事が出来ると思いますので、随時、それらの内容を例会に発表して行き度いと考えて居ります。
 
蔵前工業会誌1994年(平成6年)11月号より転載