兵庫県

講演会


蔵前工業会兵庫県支部 令和元年度アフタヌーンセミナーのご案内

令和元年度アフタヌーンセミナーを下記の通り開催致します。
・日時:令和元年11月23日(土)14:00~19:30
        講演会:14:00~17:15
        懇親会:17:30~19:30
・場所:ラッセホール(最寄駅JR元町、 神戸市営地下鉄 県庁前)
              650-0004 神戸市中央区中山手通4-10-8
              TEL:078-291-1117

              会場へのアクセス方法:http://www.lassehall.com/access/
・参加費:講演会は、無料
               懇親会は、4,000円
               なお、蔵前会員の蔵前カード提示者/同伴家族には若干の割引があります。
・講演:
  講演1:「新国立競技場の建設と東京の再開発」
                大成建設株式会社 顧問 河野晴彦 氏(S50建築)
    東京オリンピックまであと1年を切り、新国立競技場の建設は、今年の11月末の完成を目指して最後の追い込みに
    入っています。前回の東京オリンピックでも様々な技術が開発されましたが、今回も建築の設計・工事に関する新しい
    技術が開発されました。新国立競技場を例にとって、それらを紹介し、新たに開発されて変わる東京をご紹介します。

  講演2:「宇宙への道、輸送系と惑星探査」
                国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 研究開発部門第四研究ユニット研究領域主幹 
      角田宇宙センター所長 吉田 誠 氏

     JAXA角田宇宙センターでは、日本の液体ロケットエンジンに関する研究開発を行ってきました。この講演ではロケットエンジンの
     研究開発に関係する話題と、現在開発中のH3ロケットの状況、そしてさらにその先の再使用型ロケット、惑星探査などについて、
     「はやぶさ2」の話なども織り交ぜてご紹介します。

・申込先:兵庫県支部 情報管理者・幹事 小林健嗣
               メールアドレス:kenji12_kobayashi@iris.eonet.ne.jp
 (申し込まれる蔵前会員の方は、「氏名」、「卒年」、「卒業学科」、メールアドレス又は電話を明記してください。)
・申込締め切り:令和元年11月8日(金)



 
2018年度 アフタヌーンセミナー 2018/11/17

平成30年度 兵庫県支部 アフタヌーンセミナー

11月17日(土)神戸市ラッセホールにおいて、平成30年度アフタヌーンセミナーを開催しました。支部の若手からベテランに加え、他支部からも参加頂き、参加者は総勢54名となりました。
今回は、急速な進歩を遂げているIT技術が、金融、スポーツという全く異なる2つの分野に対してどのような変化を与えているかをテーマに、その最前線で活躍される2人の東工大OB・OGに講演いただきました。
金融については、「Fintechが拓く未来」と題して、(株)Sound-Fintech 代表取締役の土屋清美様(S57応物)より、仮想通貨とそれを支えるブロックチェーン技術、Fintechが社会や経済に与える変化、電子商取引の未来、セキュリティ問題などについて講演いただきました。続いてスポーツについては、「スポーツを科学の力で紐解く」と題して、スポーツアナリストの河合正治様(S42応物)より、主に競泳や野球を対象に実際に指導したオリンピック選手とのエピソードを交えながら、科学の力がスポーツの進化にどのように貢献してきたのかについて講演いただきました。どちらも大変興味深い内容だったため、講演後は活発な質疑応答が行われました。
講演者2人も参加した懇親会では、講演中では質問できなかった参加者が次から次へと質問を投げかける様子や、年代の異なる各層の参加者が楽しそうに会話をする姿が見られ、とても活気ある交流となりました。最後は、恒例の校歌斉唱を行い、中締めとなりました。
                                                                                                                                                                        坂入 威郎(H16修社工)






平成30年度アフタヌーンセミナー河合正治講師資料(抜粋)
 資料1
 資料2  





 
 
2017年度 アフタヌーンセミナ 2017/11/11
 平成29年11月11日(土)午後にラッセホールにて二つの講演を開催しました。弊支部会員に加えて、本部事務局長や大阪、京滋、和歌山県の支部長、近隣支部会員、如水会や一般参加者を含む約60名の参加となりました。
 一つ目は、科学技術創成研究院 岡崎 健 特命教授から「多様性を基軸としたこれからのエネルギー戦略」の講演です。日本のエネルギー安全保障と温暖化対策の切り札となるCO2フリー水素、未来の水素社会の実現に向けた未利用エネルギー活用、水素発電などの技術開発、ロードマップ、さらに東工大グローバル水素エネルギー研究ユニットの活動について、篤く語って頂きました。真にCO2排出ゼロを目指す日本社会には、再生可能エネルギーとCO2フリー水素の活用が重要であることを理解、強く認識できた講演でした。

 二つ目は、㈱国際経済研究所 井戸清人 副理事長から「世界経済の動向と日本の構造問題」の講演です。米国、中国、欧州等の重要なイベントや経済指標データの紹介、各国の課題や動きが日本に与える影響に触れて頂きました。現在の日本ではアベノミクス3つ目の矢「成長政策」の効果で良好な実感が待たれること、人口減少が続く中で長期的経済成長には、女性労働参加や外国人材等労働市場改善、国際経験豊かな経営幹部育成等が課題と示されました。私たちが報道で接する断片的な事柄が整理され、関連性の理解が進みました。

 セミナー終了後、両先生にもご出席を頂き、懇親会を開催しました。本部、各支部等からのトピックス
紹介をはじめ、セミナーでは質問時間が限られたこともあり多岐にわたる意見交換とともに懇親の時間
となりました。
大友朗紀(S48年機物、S50年修機物)
 
2016年度 アフタヌーンセミナー 2016/11/19
 神戸元町のラッセホールにおいて2016年11月19日(土)午後、2つの演題について講演会を開催致しました。兵庫県支部及び近畿各支部の当会員に加えて如水会の方々さらに一般の方も加えて総勢50人程度にご参加頂きました。

 1つ目の演題は「「がん」から見える細胞の営み」で、支部幹事でもある神戸大学大学院医学研究科の枝松裕紀講師に、日本人の2人に1人がかかると言われている「がん」をテーマに、細胞生物学やがん遺伝子研究の最前線の話をして頂きました。実験発がんの開拓者の一人で映画が最近公開された山極勝三郎氏のエピソードや神戸大学での発がん研究に基づく治療薬探索への取り組みも紹介されました。

 2つ目の演題は「東工大立志プロジェクトと学び合う場づくり」で、リベラルアーツ研究教育院の中野民夫教授に、東工大改革の柱であるリベラルアーツ教育改革について、“学生同士で対話を進めながら主体的に参加する授業づくり”の取り組みを冒頭で説明して頂きました。後半ではセミナー参加者も母校の学生と同じように、4、5人ずつのグループに分かれ、段ボールの円卓(「えんたくん」と言います)を囲んで母校の未来像についての創造的な対話を体験しました。

 講演終了後は両先生を囲んで懇親会を開き、各支部、如水会また若手の方などからご挨拶をいただき、盛会のうちに今年度のアフタヌーンセミナーを終えました。
(北原記)
 
2015年度 アフタヌーンセミナー 2015/11/21
 2015年11月21日(土)午後, 神戸ラッセホールにて, 我々が最近気になる“火山活動の活発化しているがどうしたのか?”と“橋梁・高速道路などの社会インフラが老朽化し始めているがどうしたら良いのか?”の2件につき講演会を実施しました。
 当日は兵庫県支部の他に近畿他支部からの参加のほか如水会からも多数のご参加をいただき総計70名を超す盛会となりました。

 セミナーの1件目は, “日本の火山活動の現状について~富士山の噴火について~”と題し, 東工大大学院地球惑星科学専攻の高橋栄一先生から, 地震と火山活動の関係について地震による応力場の変化により火山噴火が誘発される可能性を宝永地震(引き続く富士山宝永噴火), 17世紀初頭の北海道東部地震(引き続く北海道の火山活動)などの例から, さらに何時頃から火山活動が再開するかを予測するために必須の火山の深部構造とそのダイナミックスについて, 8600気圧内燃式ガス圧装置を用いた高橋先生の研究成果による富士山のマグマだまりの研究を例にご説明いただいた。 地震と噴火の関係は当たり前のようなつもりでいたが, その一つのメカニズムの説明を伺い理解を進めることができた。

 セミナーの2件目は, “社会インフラの老朽化”と題し, 東京都市大学学長・東工大名誉教授の三木千壽先生から橋梁などの社会インフラの老朽化の現状と維持管理のあり方について, 構造物設計には経年限界の概念を取入れてこなかったことから, 早急に劣化の原因究明・その除去・適切な措置を講ずるシステムの確立が必要でありかつ経済的に成立しうる唯一方案であることを, アメリカや国内における先生ご自身の現場経験・研究に基づきご説明いただいた。先生の言われるこのような予防保全を医療分野での成人病に例えてのご説明でなるほどと納得行くものであった。
 
 セミナー終了後は両先生のご出席のもと懇親会を開き, 如水会・蔵前工業会近畿各支部の皆様からセミナーの感想などご挨拶いただきました。
(真鍋記)




           全員記念写真と三木先生(下)
 
2014年度アフタヌーンセミナー 2014/11/29
 11月29日(土)神戸ラッセホールにて開催しました。蔵前工業会会員のみならず、一般参加者にも公開し、支部会員のほか大阪支部、和歌山支部、京滋支部、さらには一般参加者を含め、約60名の参加となりました。現役退職者、平成卒会員14名、中学生のお子様の同伴あり、幅広い年齢層の参加を得ました。講演の要旨は下記の通りです。

 最初は、兵庫県立大学産学連携・研究推進機構教授の長野寛之様から、テーマ「日本のものづくりを考える~家電と自動車に学ぶ~」で講演を頂きました。グローバル経済が進展する中で、家電業界では新製品の事業化に成功するも、その市場が急拡大する時期になると、韓国や中国の後発企業にその市場の主役を奪われ、事業撤退を余儀なくされた。この要因について、プロダクションイノベーションへの対応が重要であることを紹介された。一方、自動車業界を例に、製品ライフサイクルのロングテールでのイノベーション継続などの重要性を指摘された。最後に、日本の強さに基づく戦略には、人間尊重の経営の重要性を強調された。企業での実体験に基づいた分析と考察は、大変参考となるものでした。

 二つ目は、本学リベラルアーツセンター教授の上田紀行様から、テーマ「『生きる意味』の不況を超えて~真に活力ある日本社会創造のために~」で講演を頂きました。東京工業大学が、専門家に留まらず真のリーダーとなる人材育成に向けた大改革の紹介にはじまり、自信のフィールド活動などを通じた自己紹介を頂きました。ダライ・ラマ14世との対談なども大変に興味を引くものでした。グローバル経済の下で企業の存続や日本の成長は不確実なものとなり、雇用も不確実となった今日、経済に強く依存した人生感を見直し、一人ひとりが「生きる意味」を構築し、真に活力ある社会を構築する岐路にあることを指摘し、大きな共感を得ました。

 講演後、講師の方々にも参加を頂き、約40名での懇親会を開催しました。関西各支部の紹介、「燕友会」や「くらりか関西」の活動紹介にはじまり、料理とアルコールも加わり、講師を囲んでの意見交換、会員間での自己紹介や情報交換など大きな盛り上がりとなりました。中締め後、上田先生には帰宅の新幹線まで限られた時間ではありましたが、若手参加者を中心に先生と意見交換を続け、皆、元気をもらい、笑顔の帰路となりました。
 
大友朗紀(S48卒、S50修機物)
 
2013年度 アフタヌーンセミナ 2013/12/7
「原子力発電所の事故・トラブル事例 -分析と教訓-」
 二見 常夫  氏 東京工業大学特任教授/ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授 
 元福島原子力発電所所長のご経験を持って検討の結果として, 今回の福島の事故のもっとも重要な教訓として, 炉を溶かさずに停止させるための根幹要素としての, 電源・水源・ヒートシンク(排熱先)の各々の多様化が不足していたこと, これは従来プラント安全には注力してきたが発電所安全という観点が不足していたことを意味する, とのお話でした。 また極限状況では最後は人の力であること, そして事象進展は科学的で想定外も希望的観測も存在しない, との結論でした。  お話を伺い特に第2項は日本人に一番苦手なことで, 不都合な情報はそもそも存在しないこととして物事を進めがちな我々の性癖は大いに反省すべきことを痛感しました。
「成熟社会の経済政策のあり方」
 小野 善康 氏  大阪大学 社会経済研究所教授  
 1990年代初頭のバブル崩壊を境に高度成長から一転して長期不況に陥っている理由は, 高度成長期とは物が不足して需要がある状態であり, 一方現在の我々の社会は十分な生産力があるにもかかわらず, 需要の無い成熟社会であるとし, その説明として金融緩和によるマネタリーベースが1990年ころからすでに2‐3倍に達しようとしているにも関わらず, 消費者物価指数・名目GDPともに全く増加していないことがしめされた。 この成熟社会で求められるのは, 最終需要を創出できない従来からの企業・就業支援では無く, 生活の質の向上(芸術・教育・再生可能エネルギー)に結びつく需要の創出であるとのことでした。思い浮かべてみれば我々の親の世代は, 贅沢もせずひたすら働きずめでしたし, 我々もそのような生き方が当然として育ってきたのですが, そろそろ考え直さないといけない時代になったということで, 社会の発展という視点から考えてみればむしろ幸せな時代に到達しつつあるということではないでしょうか。
(真鍋 記)

 
 
上左 二見氏,  上右 小野氏, 
下 懇親会(井口支部長ほか)
   
2012年度 アフタヌーンセミナ 2012/12/1
「ロボットの活用と今後の展望」
中土 宜明 氏 公益財団法人 新産業創造研究機構 神戸ロボット研究所所長
産業用ロボット, 四肢の動きを助けるリハビリ支援ロボット, 牛に生体センサを取付けて獣医師によるオンライン健康管理を行う支援システム, 掃除ロボット・癒しロボット等のサービスロボット, 斜面の草刈りをする農業ロボット等のご紹介を頂きました。
 又 “色々なアイディアで多様な開発が行われているにも拘わらず, 費用対効果が悪くなかなか実用化されない” との悩みもお伺いしました。
 
「地震の揺れの科学」
山中 浩明 氏 東京工業大学 総合理工学研究科 環境理工学創造専攻 教授
 柔らかい地盤での表面波により, 震源から700㎞も離れた大阪府咲洲庁舎では固有振動数が合致したことも合わせ長時間の揺れが続いた。 
 兵庫県南部地震以降の研究の進展により複雑な地震記録の特徴を理解出来るようになり, 予知(日時・場所・大きさ)は出来ないが想定地震による揺れの大まかな予測も出来るように
なった。
 左から中土所長, 山中教授, (挨拶)宮脇支部長
 
2011年度 アフタヌーンセミナ 2011/10/29
「お江戸の富の再分配」
山室 恭子 氏 東京工業大学社会理工学研究科社会工学専攻 教授
 借金棒引き令とは、江戸時代の幕府が商人からの借金が累積し、返済困難になった武士を救済する為、1784年(天明4年)以前の借金は債務免除とし、それ以降のものは低金利返済する法令である。
幕府(公儀)は、商人に対して武士へ借金を棒引きするととともに、商人から御用金を集めて、ブールし、武士へ融資することで、富の再分配を行った。商人から不満がでなかったのは、幕府の保護の下で、相当の利潤を得ていた弱みがあったからで、一方、武士は借金による負債のリスクは大きいが、国家を支えている自負があったからである。借金棒引き令は、商人の利潤を抑えるための最良の方法であったと言える。
 江戸時代の50年に一度の武家の借金棒引きについて、幕府、武家、商人の関係をストーリ仕立てに、易しく説明頂き、ギリシャ金融危機に通じるものがありました。
「自然に学んだ500系新幹線とこらからの新幹線、海外展開の展望」
仲津 英治 氏 社団法人 海外鉄道技術協力協会 参与 (元JR西日本)
 新幹線は、昭和39年開業以来、旅客の死亡事故ゼロという記録を更新し続けており、現在82万人/日が利用している。
 JR西日本では、時速350キロの高速化の実現を目指し、平成元年に検討を開始した。最大の課題は、世界で最も厳しいと言われる環境基準の騒音を克服することであった。高速走行時の主な騒音源には、集電系音と車体空力音がある。集電系音とは、パンタグラフの後方にカルマン渦によって発生する騒音で、パンタカバーの改良や翼型パンタグラフ採用により騒音の低減を図った。翼型パンタグラフは、フクロウの静穏飛翔(飛翔音を出さない)をヒントにしたもので、小さな渦が大きな渦を防ぐことで、騒音を低減することが出来た。
 また、車体空力音として、特にトンネルの多い山陽新幹線で、トンネル微気圧波の発生が課題であった。新幹線がトンネルに突入した際、圧力波が発生し、トンネル出口で騒音が発生するものである。これを解決するヒントが、カワセミの嘴である。500系新幹線では、先頭形状は300系が6mであるのに対して、15mと大幅に長くなっている。
 フクロウの静穏飛翔の原理を活かした翼型パンタグラフや、カワセミの嘴に近似させた先頭車等、自然には学ぶべきことが多いことや、海外での高速鉄道の動向等、大変興味深い話を説明頂きました。