兵庫県

見学会

 
2019年度後期見学会見学会報告 (音羽電機株式会社)

 12月4日(水)、尼崎市の音羽電機工業株式会社雷テクノロジセンターにて後期見学会を開催し25名が参加しました。同センターは雷専門の試験施設であり、世界最大級の大電流試験設備や誘導雷の侵入検証用ハウスが設置されています。
 見学会では、まず検電器について解説いただきました。検電器は電気工事に必須の道具で、100V用から鉄道や電力系統用の大型のものまで実物を見ながら、また触りながら学ぶことができました。次に大電流試験設備に案内されました。この設備は巨大なサージ発生器であり、デモ実験を行っていただきました。30秒間の電気チャージのあと、5万ボルト・5万アンペアというサージが閃光・大音響と共に発生し、大変驚かされました。最近ではLED街灯への落雷を想定した検証を行い、街灯は無事に点灯継続したとのことです。
 最後は戸建住宅を模擬したサージ検証用ハウスを見学しました。最近は離れた場所からの誘導雷による電気製品への被害が増えており、配電盤やコンセントへ避雷器を付けることが有効だと分かりました。
 設備見学の後は、雷関連の様々なものを展示した雷ミュージアムを見学しました。入り口には雷写真コンテストで入賞した作品が展示されており、雷の美しさ・不思議さに魅了されました。
 忘年会も兼ねた懇親会では全員が近況のスピーチを行い、親睦をはかることができました。
南方克也(S63物情修)
  



2019年度前期見学会報告(放射光科学研究センター)

 8月6日 兵庫県支部2019年前期見学会で兵庫県佐用郡にある放射光科学研究センターを見学し懇親会を開催した。見学会は如水会、一般の方を含め総勢42名という盛況になった。OBに研究センター副センター長の田中均様(S57化環修)、柳田謙一様(S63エネ修)他十数名がおられ、一般見学では立ち入れないところまで見学させて頂き、またOBが担当する実験ステーションでは懇切な説明を頂いた。
 研究センターは、緑に囲まれた広大な敷地に研究棟、実験棟が点在し羨ましいかぎりの環境である。このセンターには2つの放射光施設*1)、SPring-8(Super Photon Ring 8G-eV)とSACLA(SPring-8 Angstrom Compact free electron LAser)があり、物質の微細構造とその挙動に迫っている。
 見学に先立ち、当センターの概要、世界の中での同種研究施設の位置づけ(世界の3つの重要な施設中トップの性能)、放射光発生の原理、メカニズム等についての興味深い説明があった。直径420mのSPring-8の円周沿い、延長700mの自由電子レーザー直線加速器SACLAに沿って歩き、巨大な中にある機器の精密さ、多様さ、数に圧倒された。この施設は国内外の利用者に開かれた共同利用施設であり、わが国の学術論文の1%を生み出し、ノーベル賞級の成果を輩出し続けている。
 懇親会は姫路駅近くの焼鳥屋で行い、SPring-8やSACLAに勤務されるOB 8名の方を含め全37名の方に参加頂き、そこかしこで談論風発、楽しい賑やかな会になった。
 また、見学会には中学3年生の男の子の参加があり嬉しい驚きであった。
細川益洋(S45制御)
 *1)理研と高輝度光科学研究センター(JASRI)の2組織で運用されている
 


 
2018年度前期見学会報告(JR西日本網干総合車両所)

 さる5月21日、他支部参加者含め27名で兵庫県揖保郡太子町にあるJR網干総合車両所を見学した。
 当車両所はJR西日本が保有する電車約4700両の40% 1,800両余りを所有し隣接するリアも含めると2,000両を超える車両のメンテナンスを行い、従業員数約600名のJR西日本屈指の大車両所である。阪神・淡路大震災で被災した鷹取工場の跡地を震災復興に活用するために工場の機能を網干地区に移転し、2000年4月に網干電車区等を統合して発足した。
 車両所概要の説明を頂いた後4班に分かれ各班に1名ずつ案内者に付いて頂き一時間半をかけて所内の主要な作業場をくまなく見学した。メンテナンスは7日毎の仕業検査から、96ヶ月毎の全般検査まで4段階の検査が行われ、部品・機器の信頼性、耐久性、重要度等から点検・整備内容が細かく決められており、工場内の整理整頓が行き届いている事などからも安全性の向上と安定輸送の現を支える現場を肌で感じ取ることが出来電子部品の整備など不良部品を見いだしての交換、ハンダ付け等も自社でやっており、こだわりのメンテナンスへの取り組みが感じられた。車体をジャッキアップして台車を分離する工程があり、車両下部の機器・装置や台車など普段目にした事のない所をじっくり見学することが出来、大変興味深い。鉄道マニアならずとも大喜びするところである。
 車両所の安全運行に対する意識の高さと地道で真剣な取り組みに安心し、車両所を後にした。
以上
細川益洋(S45制御)
  


 
2017年度後期見学会報告(株式会社岡崎製作所)

 9月8日、神戸市西区にある株式会社岡崎製作所本社工場に如水会の方3名を含め30名で訪れました。社員300名弱の規模の会社ですが、世界をリードする温度センサーとヒーターの専門メーカです。特に、ロケットや飛行機等の航空宇宙分野や原子力発電所等の発電プラントに搭載される温度センサーは高い国内シェアを担っています。
 見学に先立ち、会社の歴史や概要、プロモーションビデオでの会社紹介を受けた後3班に分かれ、MIケーブル(Mineral insulated cable)の加工及び検査ラインと温度センサー用保護管の加工ラインを工場長以下幹部の方々に案内して頂きました。工場ラインの機械自動化を積極的に導入している中、世界最小直径0.08mmの製品まで製造可能な比較的細い径のMIケーブルの加工は、マイクロスコープ画像を確認しながらの手作業となり、熟練技術を伴う作業に感心しました。
 見学後、「温度センサーの技術について」と題して蔵前会員でもある同社社員の豊嶋和男氏(S50卒電気)より講演して頂き、1000℃を超える高温から数ケルビンの極低温まで温度制御が必要な多様な設備、製品を支えている温度センサー技術は一朝一夕でないことを実感する内容でした。その後の質疑では、専門的な技術や経営方針や特許について等、活発な質疑応答になりました。
 終了後の懇親会は23名が参加して中華料理店で行いました。参加した皆様には充実した見学会だったと喜んで頂き、盛会裏に解散となりました。
谷 英樹(H7土H9修人環シ) 
  


 
2017年度前期見学会報告(ナブテスコ株式会社)

 5月26日、ナブテスコ(株)住環境カンパニーの甲南工場を如水会の方2名を含め33名で訪れました。同社は建物用自動ドア開閉装置を日本で最初に作り、現在は国内市場で約50%のトップシェアを誇るメーカーです。ほかにも航空機の制御アクチュエーター、産業用ロボットの精密減速機、鉄道車両用のブレーキ装置・ドア開閉装置などを生産しています。
 見学に先立ち、会社の歴史や概要、工場紹介の説明を受けた後、ショールームでわが国初の駆動装置から現在に至るまでの実物資料や、最先端の各種の自動ドアモデルを見学しました。さらに、工場の生産ラインでは逐一詳しい工程の説明がありました。
 その後の講演は、「自動ドア事業の現状と最新技術動向」と題して、駆動装置の機構が初期の油圧式から現在は電気式に飛躍的に発展してきたこと、ユーザーの満足度を高めるためのサプライチェーンマネジメントに取り組んでいることなど今後の社業の発展を窺わせる内容でした。
 終了後の懇親会は酒心館という宝暦元年(1751年)、灘五郷の一つ御影郷(みかげごう)で酒造りをはじめた、ノーベル賞晩餐会のテーブルを飾った「福寿」で知られる酒蔵で行いました。純米大吟醸をはじめ幾多の酒が振舞われ大いに盛り上がりました。「福寿」という酒銘の由来である七福神の一柱「福禄寿」のごとく財運がもたらされますようにとの願いで解散となりました。
東 勇(S44電気)  
 


 
2016年度前期見学会報告(グローリー株式会社)

 7月4日(月)の梅雨の中休みに, 兵庫県姫路市に拠点を置き今や通貨処理機の総合企業である,グローリー(株)本社工場を創業者のお孫さんでもある尾上英雄常務(東工大H4機械・H6修士)のご案内で見学させていただきました。
 会社の名前もその製品も随分昔からスーパーなどで身近に知ってはいたのですが, 実は兵庫県にあるとは知らずにいました。
 工場見学においてはまず最初に大変綺麗なオフィスビルをさしてこれが新工場ですと言われ, 工場とは油と塵の場所と思いこんでいる私のような者には, 全く違う何これ!と驚きでした。
 この本社工場は所謂マザー工場とのことで新製品などの製造に取り組んでおり必ずしも完全オートメーション工場では無く, 作業者が比較的ゆったりと製造に取り組んでおりました。展示施設では2015年度に機械学会から“機械遺産”として認定された1950年国産初の“硬貨計数機”から現在金融機関で使用されている各種処理機或はこれからに期待される認識技術への取り組み, などを興味深く拝見させていただきました。
 今回はこれぞ生まれも育ちも関西である企業が世界の強業を相手に頑張っていると言う姿そのものを拝見でき感激しました。
 今回は蔵前兵庫県支部のほか近畿地区他支部さらにはいつもご参加いただけている如水会(姫路支部を含む)の皆さま併せ33名のご参加を戴きました。
 見学会終了後は改修なった姫路城を眺めながら有志懇親会にて大いに盛り上がりました。
(S48 工学部機械工学, 真鍋 純 記)