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■   2020年度第1回卓話会報告

 9月25日、コロナ禍での新たな試みとして、ZOOMを用いて東工大蔵前会館からオンライン卓話会を開催しました。

農研機構の久間和生理事長(S47電子、S52 電物博、現蔵前工業会理事)を迎え、「農業・食品分野における
Society 5.0の実現」と題した講演で、75名が聴講しました。

ユーモアを交えた自己紹介では、三菱電機の副社長、内閣府総合科学技術・イノベーション会議常勤議員等の
ご経歴と、経済的発展と社会的課題の解決を両立するSociety 5.0(日本発のスマート社会)のコンセプトの
構築に、産業界と連携して尽力されたこと等のお話がありました。

2018年に理事長に就任された農研機構(常勤職員約3,400名、年間予算約900億円)では、「農業・食品分野に
おけるSociety 5.0の実現」を目標に掲げて、農業AI研究、事業開発、知財・国際標準化、国際連携等の強化に向けた
組織改革やマネジメント改革を進めているお話がありました。

また、農業・食品分野のSociety 5.0の具体的な姿の一例として、育種、生産、加工・流通、消費にわたるフードチェーン
の全てのプロセスをAIとデータで最適化し、生産性向上、コスト削減、高付加価値化等を図る「スマートフードチェーン」
について解説頂きました。

最後に蔵前工業会への期待として、農業分野への参画や、人材交流、共同研究等の連携の拡大について語られました。

示唆に富んだ興味深い講演に加え、ZOOM機能を活用したQ&Aも実施し、有意義なオンライン卓話会となりました。

                                          大石庸之(S51高分子、S53化工修)