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■       神奈川県支部平成30年度講演会報告


11月15日(木)、くらまえホールに65名の参加者を得て、国立情報学研究所教授で
本学の特定教授も務められている前人工知能学会会長山田誠二様に、
「豊かな社会の実現を目指したAIの研究動向」と題し講演して頂きました。

近年、ホットな話題のAI技術の歴史的な経緯や現状について説明があったあと、
計算機技術の急速な発展によって主流となったニューラルネットを用いた機械学習や
深層学習などについてわかりやすく解説していただきました。
 
さらに画像認識をはじめとした面白い実例紹介もしていただきました。
そして、AIには得意不得意があり、人間を完全に凌駕する万能なものではないこと、
人の仕事を奪うというようなマイナス思考ではなく、人と協調して社会に幸福をもたらす
ためにどう使うべきか真剣に考えることが大切という示唆に富んだお話がありました。

AIには60年もの歴史があり、1970年代に日本人の考案したネオコグニトロンという
枠組みが、現在の主流のディープラーニングの基礎となって進化しているとのこと、
ともするとAI研究開発に乗り遅れたといわれる日本ですが、もっと力を入れて世界に
伍していくことが大切だと感じました。

講演あとには活発な質疑が行われ、講師もびっくりされるような高度な質問も飛び出し、
参加者の関心の高さや勉強ぶりが感じられました。引き続き行われた懇親会の場でも、
最後まで多くの人が先生とお話することができ、参加者の皆様に大いに満足していた
だけたのではないかと思います。
                           雁部洋久 (S48電物、H16博 電電)