神奈川県

神奈川県支部案内

 (1) お知らせ   (2) 事業計画   (3) 蔵前ゼミ   (4) 支部案内

■                      神奈川県支部平成29年度講演会 報告

11月20日、くらまえホールに70名の参加者を得て、日産自動車フェロー久村春芳様に、「New Era of Electrification and Vehicle Intelligence」
と題する講演して頂きました。

経済発展に比例して人の移動距離が伸び自動車の重要性が一層増す中で、エネルギー・地球温暖化・渋滞・交通事故などの環境問題があります。
こうした背景のもと、無尽蔵に近い太陽光を源とした再生可能エネルギーで世界の全消費エネルギーを賄うエネルギーシンギュラリティの時代が
必ず到来するという確信をもって2005年から取り組まれている電気自動車(EV)へのチャレンジについてお話しいただきました。

今では、EVは1充電で500kmの走行が可能で、メカの塊だった自動車は60個にも及ぶCPUを搭載したコンピュータシステムになりました。

駆動系・ステアリング・ベダル制御等の電動化に止まらず、全方位運転支援等計算パワを利用した知能化による運転支援技術が実用化の時代に
入ったことを多数の具体例で紹介頂きました。2020年頃には完全自動運転が実現されるという展望で、日産はこの分野のリーディングカンパニー
として精力的に研究開発を進めておられるとのことです。ただ、日本の取り組みは欧米には遅れをとっているとのこと。日本企業のさらなる健闘を
是非とも期待したいと思います。

最近注目のテーマを最先端で担務しておられる講師から熱い想いを込めてお話しいただき、大変印象深い講演でした。参加者の関心も高く、
講演後の質疑や講師を囲んでの懇親会の場でも議論が大いに盛り上がりました。

                                                                                          雁部洋久 (S48電物、H16博 電電)