神奈川県

神奈川県支部案内

 (1) お知らせ   (2) 事業計画   (3) 蔵前ゼミ   (4) 支部案内

    蔵前工業会神奈川県支部 平成27年度講演会報告
日時: 平成27年11月6日(土) 15:00~18:40
場所: 講演会 東工大蔵前会館くらまえホール
    懇親会 大学食堂2F
講師: 圓川隆夫東工大名誉教授
演題: IoT時代の日本のものづくりの競争力~その強み・弱みの源泉を日本文化に探る~ 

参加者: 講演会 67名(内、学生2名、如水会3名)
     懇親会 45名(内、学生1名、如水会1名)
 平成27年11月6日(金)に蔵前会館蔵前ホールにて、圓川隆夫名誉教授を講師に67名が参加し講演会を開催しました。演題は
、「IoT時代の日本のものづくりの競争力~その強み・弱みの源泉を日本文化に探る~」で、CS、SCM、Factory Physicsなどの
オペレーションズマネジメントの領域に関する講師の長年の広範な研究成果をお話しいただきました。文明圏別の工業割合の
変遷の歴史やIMD国際競争力の推移、日本文化の特徴など、製造業を巡る最近の状況と歴史的位置づけからお話が始まり、
日本は供給者としての裏の品質力は依然強いが、顧客ニーズに適合する表の品質力が問題であることや、CSとか顧客価値、
その生成メカニズムが国の文化に大きく依存することに言及され、更にそれらを踏まえ、日本の製造業の今後目指すべき方向性
につき、市場に密着したニーズ発掘、顧客以上に考え抜くことで顧客の思いもしないようなプラスαの喜びや感動を生むワクワク
経験品質の創造、ガラパゴスなどと揶揄される日本的感性を世界が知らなかった価値を提供する良性ガラパゴスとして売り出す
ことなどの提言がありました。なお、講演中に、人的資本の世界ランキングで日本は5位ですが65歳以上では1位だということを
紹介され、65歳以上が大半を占める参加者は嬉しく受け止めたものと思います。
 内容が盛り沢山で、質疑応答の時間がなくなってしまい、質疑は懇親会の席でということにして、その後場所を大学食堂の2F
に移し、講師を交えて総勢46名の懇親会となりました。神奈川県支部の太田支部長の開会のご挨拶、大先輩の大島巌様の乾杯
の音頭で始まり、飲食しながらの歓談で盛り上がりました。如水会元横浜支部長の飯島満様にご挨拶いただき、最後
に前神奈川県支部長の関口光晴様に締めをお願いし閉会となりました。
                                                            野村聖 (S51経営S53修)