神奈川県支部案内

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　　　　　　　平成２７年度第１回卓話会報告
 
　平成27年10月14日（水）19時から20時30分まで、第１回卓話会が川崎フロンティアビル２F川崎商工会議所会議室で開催されました。
演題は「水改質で赤錆劣化水道管の修復―伝承テクノロジーの工業技術化―」でした。
今回の講師は如水会横浜支部長であり都市拡業株式会社代表取締役の田尻惠保様で、卓話会で初めて一橋大学出身で技術的な演題での講演となりました。
　講演の最初に経歴の紹介があり、この中で社会学が専門で理系の技術の話とは関係ないことをやっていたので、蔵前工業会で技術の話をすることは夢にも思っていなかった旨の紹介がありました。実際にこの研究を進めた研究開発の重要メンバーの一人の神谷信行横浜国大名誉教授（S41化工修S44博）の紹介後、神谷名誉教授の話もありました。
　次に卓話会では初めての「実験」を始めるとともに講演の本題の水の改質の話となりました。ここでコルテン鋼の話と水改質装置ザ・バイオウォーターとその原点は日本の伝統技術であると説明があり、赤錆で劣化するのではなく黒錆で鋼管を保護している効果等の実例が多く示されました。水道水に改質装置を付けると排水にも結果が現れるというのも興味のある内容でした。
　休憩時間には実験検証として、普通の水道水で割ったウィスキーと改質した水で割ったウィスキーの飲み比べが行われました。挑戦した人たちは、美味しくなったウィスキーを楽しんだ様でした。
　　実験検証後は酸化被膜工法の反応機構の解明の話と測定装置の開発の話がありました。
　　終了後も多くの質問があり楽しいひと時でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　脇田俊昭（S47電S49修電物）記