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神奈川県支部案内

■                    神奈川県支部講演会開催報告

11月19日、東工大蔵前会館くらまえホールにて、ハイブリッド形態での講演会が開催されました。

                   「4K8Kの展開とその後の放送技術の展望」     と題して、

蔵前工業会理事 元NHK放送技術研究所長 黒田徹様(S55電電 S57物情修)から講演頂きました。

黒田さまは、昭和57年にNHKに入局、技術系の放送業務を担当し、NHK技研で、デジタル放送の先鞭をつける
FM多重放送、地デジ、ワンセグの研究開発に従事されました。

技術局計画部、経営企画局では、デジタル放送の計画、普及と推進を行い、再び、NHK技研で、4K8Kの推進
と次世代放送の検討に従事されました。

講演では、放送業務の総合的経験を踏まえて、テレビ放送のデジタル化後に推進された究極の2次元テレビ
(究極の色空間再現と解像度の実現)を目指したスーパーハイジョン(国際標準規格UHDTV、呼称4K8K)の
音響を含めた開発状況を紹介頂きました。

4K8Kの普及には、有機ELフレキシブルパネルによる形の変化、安さと多彩なコンテンツが鍵となります。
配信処理面では、現行の衛星放送に加えて、高度化が進むIP網と融合した配信サービス形態の進展が重要です。

さらに、次世代放送技術であるFuture Visionが紹介され、新たなメディアに向けた統一化放送サービス形態の展望
についても講演頂きました。

本講演会でのチャットによる多方面の質問にも示唆に富む回答を頂き、将来の放送技術サービスへの理解と関心
が高まりました。

なお、参加者数は他支部会員も含め88名でした。
予定していた懇親会は、コロナ禍の関係でオンラインとしたため、中止としました。
                                                      論手(S53修物情)

  

『参考:講演の詳細内容は、「Kuramae Journal」新年号に、黒田様が投稿しております。』