はじめに

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東日本大震災5年特別企画セミナー(第5回)のご案内

東日本大震災5年:「三菱製紙八戸工場の震災時対応と復興について」

講師:金濱福美氏(三菱製紙八戸工場前工場長,現新北菱林産株式会社社長)

開催日:2016年3月15日(火) 16:00~19:30(懇親会含む)
場所:蔵前会館 手島精一記念会議室 (大岡山駅前)
詳細: 以下をご覧ください。
津波被害-1
国の浚渫汚泥輸送用パイプが流され工場壁に引っかかっている。(三菱製紙㈱殿提供)
津波被害-2
構内軌道走行中のJR貨物列車が連結されたまま流されている。(三菱製紙㈱殿提供)
【東日本大震災5年特別特別企画セミナーについて】
2016年3月11日で東日本大震災から5年となる節目に、 津波で全損被害を受けながらも、同年11月には工場を全面復旧させるという驚異的早さで復興を遂げた「三菱製紙㈱八戸工場」で 避難と復興の指揮をとられた当時の工場長金濱福美様にお話をしていただけることとなった。 三菱製紙㈱八戸工場の概要はこちらから
星野仁美同窓会幹事(1959年 機械卒)及び井田榮三会員(1959年 応化)が この工場に深く係わられたことから、この希有の機会を得ることができた。 そこで、星野幹事及び山本幹事は、八戸工場に金濱様をお訪ねし、具体的事項をご相談して 以下のようなお話をセミナー当日お聞かせいただけることとなった。
kanehama
セミナー講師の金濱福美氏
【セミナー概要】
1. 津波襲来の状況(動画:10分)
緊迫の状況を紹介。津波から脱出の瞬間、めったに見られない引き潮の状況なども紹介。
2. 津波で1,000人の従業員を犠牲者ゼロとした危機管理
被害が工場全体に及び全容把握に手間取ったが、チリ沖津波時の従業員の行動 (担当設備を最後まで守ろうとする)などの経験も活かし指揮をとった。
 最終的には、工場全体での総合訓練が効果を発揮し、各現場でそれぞれが最適な行動をとり 犠牲ゼロに繋がった。
 そのほか想定していなかった要素などについてもお話しいただけるが、 特に、家族含め犠牲者ゼロは復興の大きな源となった。
3. どのようにして驚異的スピードで全工場を復興させたか。
早い時点で明確な復興方針を打ち出した。三陸はるか沖地震の復興経験から、 インフラ復旧を優先し、これが功を奏した。
 このため、がれきでの怪我を避けることなどから、 インフラ設備以外の担当者は10日間出勤停止とすることなども行った。
この際、工場長が安全が確保された会社集会所に出向き全従業員を対象に 状況及び今後の方針を説明したことは、 従業員及び家族の不安の解消ひいてはその後の設備復旧にも大きく役立った。
  設備復旧においては、通常の補修と異なる観点での工場長の決断が不可欠であったこと、 工場建設にかかわったゼネコン、設備メーカが自ら製作した設備に愛着を持って取り組んでくれたこと、 グループ企業の連携も効果を発揮したことなど具体的な事例についてお話を頂く。

開催要領

【東工大バスケ同窓会セミナー:第5回開催要領】

題目:東日本大震災5年:「三菱製紙八戸工場の震災時対応と復興について」
講演者:金濱福美 氏
(入社以来各工場の建設、北上工場の製造部長などを歴任され、2008年執行役 八戸工場長、 2011年6月常務執行役八戸工場長、2013年1月から新北菱林産 株式会社社長)
日時:2016年3月15日(火) 16:00~17:30 (講演)
17:45~19:30 (懇親会)
場所:東工大蔵前会館手島精一記念会議室(3F) (大岡山駅前)
会費: 2,000円(懇親会) 学部生・院生は500円

参加ご希望の方:山本文雄 (fyamamoto57@gmail.com)宛て2016年1月31日(金)まで に E-mailにてご連絡ください。