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2024年度蔵前特別賞・ベンチャー賞授与式・記念講演会・交流会開催報告
開催日:2024/12/06
開催場所:東工大蔵前会館くらまえホール 及び ロイアルブルーホール
2024年度蔵前特別賞・ベンチャー賞授与式・記念講演会・交流会開催しました。
多くの方のご参加をいただき感謝します。
授与式・講演会の参加者は会場88名、オンライン26名、参加者総数114名、交流会は68名でした.
一般社団法人蔵前工業会(東京科学大学理工学系同窓会)は、ベンチャーの育成を目的に2007年度から優れたベンチャー企業を対象に『蔵前ベンチャー賞』の授与を行っており、また2009年度からは『蔵前特別賞』を設置し、産業界や社会に顕著な貢献をされた個人および企業・団体、或いは東京科学大学や蔵前工業会の名声を高めることに大きく貢献された個人および企業・団体を表彰しています。
2024年度は下記のとおり受賞者が決定しましたので授与式・記念講演会・交流会を開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしています。
日時:2024年12月6日(金)
授与式:15:30~16:00 講演会: 16:00~18:20
交流会:18:30~19:30
会場:授与式・講演会 東工大蔵前会館くらまえホール(東急大岡山駅前)、及びオンライン配信
交流会 ロイアルブルーホール
主催: 一般社団法人蔵前工業会 共催: 国立大学法人東京科学大学
報告:「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会の報告は下記リンク先をご覧ください。
リンク先:「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会報告
*蔵前工業会会員の方は「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会の動画を蔵前工業会会員ページから視聴できます。
内容:
(1) 蔵前特別賞
・ 益 一哉 氏 東京工業大学 前学長 (1977年 東工大 電子物理工学科卒、1982年 東工大 電子工学専攻博士課程修了、2018年4月~2024年9月 東工大学長)
<受賞理由>
益氏は「東工大・平成の改革」を継続発展させるとともに、東工大設立時の理念を受け継ぎ、新産業を創出すべく東京医科歯科大学との統合を「一法人一大学」として決断し実現させた。国立大学最初のケースであり、そのリーダーシップは大いに評価される。また、イノベーションは多様性にあるとの視点で理工系のジェンダーバランス解消のために女子限定教員公募や学士課程の女子枠を導入し、2023年10月にForbes JAPANが主催する日本最大規模の女性アワード「WOMEN AWARD 2023」の個人部門において「HeForShe(ヒーフォオシー)賞」を授与された。これらは、未来を先送りしないという見識に基づくとともに、氏の人柄によるところが大きい。東工大の名声を高めた功績は特別賞に値する。
・上田 紀行 氏 東海学園大学 特命副学長、東京科学大学 特命教授 (1982年 東大 教養学部卒、1996年 東工大 大学院社会理工学科准教授、2016年4月~2022年3月 東工大 リベラルアーツ教育院長、2022年4月~2024年3月 東工大副学長)
<受賞理由>
上田氏は東工大リベラルアーツセンター設置初期から、教養教育の再構築に関わり、2016年4月からはリベラルアーツ研究教育院長として強いリーダーシップを発揮し、東工大の平成教育改革の一旦を担ってきた。特に入学直後の立志プロジェクトから、学士3年での教養卒論、修士1年での「リーダーシップ道場」、博士後期課程でのコア学習科目といったリベラルアーツ教育導入は将来のリーダー養成に大きく寄与している。また数多くのメディアで東工大のリベラルアーツ教育をアピールし、他大学を初め教育界から大いに評価・認知され、東工大の評価を大いに高めた。本会のイベントにも積極的に参加され、大学と本会の連携強化に大きく貢献された。これらの活動は上田氏の高い見識と人柄によるものであり、特別賞に値するものである。
(2) 蔵前ベンチャー大賞
・チームラボ(株)
代表取締役 猪子 寿之 氏 (2001年東大応用物理・計数工学科卒)
取締役 吉村 譲 氏 (2000年 東工大 制御システム工学卒)
取締役 田村 哲也 氏 (2000年 東工大 制御システム工学卒、2003年 東工大 大学院修士修了)
(3) 蔵前ベンチャー賞
・(株)ドローンショー・ジャパン
代表取締役社長 山本 雄貴 氏 (2006年 東工大 経営工学科卒)
・(株)L-B. Engineering Japan
代表取締役 加東 重明 氏 (1979年 東工大機械物理工学科卒)
(4) 蔵前ベンチャースピリット賞
・竹下製菓(株)
代表取締役社長 竹下 真由 氏 (2005年 東工大 経営システム工学科卒、2007年 東工大 経営工学修士修了)
*蔵前特別賞・蔵前ベンチャー賞について
一般社団法人蔵前工業会(東京科学大学理工学系同窓会)は、ベンチャーの育成を目的に2007年度から『蔵前ベンチャー賞』を、2009年度から『蔵前特別賞』を設置し、優れたベンチャーや、社会に顕著に貢献した個人および企業・団体を表彰しています。
詳しくはこちらをご覧下さい。2024年度KSAKVA実施要領
<参考情報>
受賞理由を下記に示しました。各受賞企業の事業はHPリンクを開いてご覧ください。
・チームラボ(株) (HPアドレス:https://www.team-lab.com/)
<受賞理由> 2001年3月設立。最新のテクノロジーを駆使して、各種システム開発等のソリューション事業と、全く新しい鑑賞体験ができる展示空間を提供するアート事業に取組んでいる。エンジニア、数学者、建築家、グラフィックデザイナー、CGアニメーター等の様々な専門家の「ウルトラテクノロジスト集団」によるチーム体制で独自の開発を推進し、世界各地でアート展を開催、ミュージアム・大型常設展を開館。今後もアブダビ、ハンブルク、京都などでオープンの予定。デジタルテクノロジーとアートの融合は広く世界で評価されており、著名な受賞歴も数多い。この分野をチャレンジングに切り拓いてきた功績は素晴らしく蔵前ベンチャー大賞にふさわしい。
・(株)ドローンショー・ジャパン (HPアドレス:https://droneshow.co.jp/)
<受賞理由> 2020年4月設立。東工大発V第170号。「世界をエンタメ化する」を企業理念に掲げ、3Dプリンターで自作したドローン「unika」を使ったドローンショーで新市場を切り開き、日本を代表するドローンショー企業へと成長した。ドローンショー専用機体の開発・製造、ドローンの高度な機体制御技術、安全・安心・安価な興業技術等を得意技術とし、新たなエンタテインメントがさらに飛躍することが期待される。
・(株)L-B. Engineering Japan (HPアドレス:http://lb-engineering.co.jp/)
<受賞理由> 2018年3月設立。電気自動車で使用済みとなった「EV卒電池」は初期容量の2/3以上が残っており、リユース電池を活用する事業に取組んだ。安全性・信頼性の確立を最優先としてBMS(バッテリマネジメントシステム)を確立し、EV卒電池パックを解体しモジュールごと検査・選別し分散型電池システムとして製品化した。自動車用とだけでなく、移動型蓄電池、据置型蓄電池等のオリジナル商品を開発し、EV卒電池のリユース事業の構築を実現した。
・竹下製菓(株) (HPアドレス:https://takeshita-seika.jp/)
<受賞理由> 1927年11月設立。2011年家業へ入り、2016年の社長就任後、理工系大学出身らしい技術的視点で経営を改革し、主要原料の内製化及び不良品削減による製造業の強化とともに、後継者問題を抱えている中小企業との事業連携による商品開発と事業拡大を実現した。また中小企業との事業連携では地域産業の再生を図る取組で地方創生に貢献している。これらの活動により新規事業開拓による事業規模拡大を実現している。