2023年度  蔵前特別賞及び蔵前ベンチャー賞授与式・記念講演会 開催報告

開催場所:東工大蔵前会館くらまえホール・オンライン ハイブリッド形式

一般社団法人蔵前工業会(東京工業大学同窓会)は2007年度から「蔵前ベンチャー賞」、2009年度から「蔵前特別賞」を設け、優れたベンチャーや、社会に顕著に貢献した個人および企業・団体を表彰しています。
今年度の「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会・交流会は、2023年11月30日(木)に東工大蔵前会館くらまえホールとZoomによるオンライン配信併用で行いました。今回は、今秋東京工業大学との統合を予定している東京医科歯科大学の医科同窓会・歯科同窓会の方も授与式にご列席いただき、同窓会同士の交流も深めることができました。式典後、受賞者を囲んでロイアルブルーホールに於いて交流会も実施しました。
今年度は、「蔵前特別賞」として1名、「蔵前ベンチャー賞」には4社を選考し、表彰しました。
授与式では、井戸清人審査員長が審査結果の報告を行い、ご来賓の益一哉東京工業大学学長からご挨拶と祝辞をいただきました。(授与式・講演会の参加者は会場80名、オンライン27名、参加者総数107名、交流会は60名でした)

日時:2023年11月30日(木)
   授与式:16:00~16:40  講演会:16:50~18:30
   交流会:18:40~19:40
会場:授与式・講演会 東工大蔵前会館くらまえホール(東急大岡山駅前)、及びオンライン配信
         交流会 ロイアルブルーホール
報告:「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会の報告は下記リンク先をご覧ください。
      リンク先:「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会報告
*蔵前工業会会員の方は「蔵前特別賞」・「蔵前ベンチャー賞」授与式・記念講演会の動画を蔵前工業会会員ページから視聴できます。

内容:
(1) 2023年度蔵前特別賞
・ 東京工業大学 特命教授 広瀬 茂久 氏(1970年 東工大 理学部化学科卒、1975年 東工大 理工学研究科博士修了)
<受賞理由> 
広瀬氏は本会と東工大が共催してすずかけ台キャンパスで開催してきたすずかけ台蔵前ゼミの内容を初回から現在に至るまで15年間にわたり「蔵前ゼミ印象記」として記録し、それは印象記を読むだけで広範な講義の内容や講師の意図が読み取れる貴重なアーカイブとなっている。また、東工大の歴史の中のエピソードを掘り起こし「とっておきメモ帳」として、歴史的研究成果は「発掘!東工大の研究と社会貢献」として纏められている。これらの活動は広瀬氏による自発的な活動であると同時に同氏の高い見識と人柄によるものであり、特別賞に値するものである。

(2) 2023年度蔵前ベンチャー賞
・(株)フーモア
 代表取締役社長 芝辻 幹也 氏(2007年 東工大 化学工学科卒、2009年 東工大 大学院修士修了)
・レフィクシア(株)
 代表取締役 高安 基大 氏(2014年 東工大物理電子システム修士修了、2018年 東工大物理電子システム博士修了)
・(株)Synspective
 代表取締役CEO 新井 元行 氏(2012年 東大 技術経営戦略博士取得)
 顧問 白坂 成功 氏(2012年 慶応大学 後期博士課程修了)
 東京工業大学教授 廣川 二郎 氏(1990年 東工大電気電子工学修士修了)
・(株)リバーフィールド
 代表取締役社長 只野 耕太郎 氏(2007年 東工大メカノマイクロ工学博士修了)
 エグゼクティブアドバイザー 川嶋 健嗣 氏(1997年 東工大 制御工学博士修了、2013年 東京医科歯科大学 教授、2020年 東大大学院情報理工学研究科教授)

主催: 一般社団法人蔵前工業会  共催: 国立大学法人東京工業大学

蔵前特別賞・蔵前ベンチャー賞について
一般社団法人蔵前工業会(東京工業大学同窓会)は、ベンチャーの育成を目的に2007年度から『蔵前ベンチャー賞』を、2009年度から『蔵前特別賞』を設置し、優れたベンチャーや、社会に顕著に貢献した個人および企業・団体を表彰しています。2023年度の授与式・記念講演会・交流会を下記のとおり行います。
詳しくはこちらをご覧下さい。

<参考情報>
受賞理由を下記に示しました。各受賞企業の事業はHPリンクを開いてご覧ください。
・(株)フーモア (HPアドレス:https://whomor.com/
<受賞理由> 2011年7月設立。「クリエイティブで世界中に感動を」を企業理念とし、アニメ・マンガ・ゲーム等のエンタメ事業において、良質なイラストを短期間で制作可能とする協働イラスト制作方式及びAI・webtoon開発により事業拡大するとともに、日本固有文化の普及への貢献も期待され、蔵前ベンチャー賞に相応しい。
・レフィクシア(株) (HPアドレス:https://www.lrtk.lefixea.com/
<受賞理由> 2019年設立。東工大発V第142号。独自の多周波受信アンテナを用い衛星を利用した高精度測位と加速度センサーによる機能拡張を特長とする位置情報サービスのLRTK端末・システムを提供。ハード・ソフトの自社生産体制の構築により、大手キャリアにも採用される等、高収益確保の事業成長を実現しており、蔵前ベンチャー賞に相応しい。
・(株)Synspective (HPアドレス:https://synspective.com/jp/
<受賞理由> 2018年設立。東工大発V第94号。廣川教授の合成開口レーダーアンテナ技術を搭載した小型SAR衛星を本年度は新たに商用実証衛星として打ち上げると共に、ソリューション事業拡大に取り組んだ。また、量産体制を整え事業基盤を確立したことは蔵前ベンチャー賞に相応しい。宇宙ビジネスは世界的に競争が激しく欧米等と対抗するための資金調達と特長のある衛星データソリューション事業の創出を期待する。
・(株)リバーフィールド (HPアドレス:https://www.riverfieldinc.com/
<受賞理由> 2014年5月設立。東工大発V71号、東京医科歯科大発V3号。東工大と東京医科歯科大との医工連携から空気圧と電動の利点を生かしたハイブリッド駆動方式を手術支援ロボットに適用する製品開発に取組み、内視鏡ホルダーロボットEMARO、眼科手術支援ロボットOQrimo、外科手術支援用ロボットSAROAの3製品の医療機器認定を受けて、手術ロボットの本格的事業展開を開始しており、蔵前ベンチャー賞に相応しい。