[キャリア/就職支援サービス]Dr's K-meet 2022開催報告
今回で5回目となる「博士後期課程学生のため の蔵前就職情報交換の集い(Dr’s K-meet)」が 2022年度も11月30日~ 12月1日の2日間開催さ れました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大 を鑑み,oVice(現実に近い仮想会場を設定でき るアプリ)を用いたオンラインでの実施となりま した。蔵前工業会と東京工業大学学生支援セン ター未来人材育成部門の共催のもと,K-meetの 先立てとして博士後期課程学生・ポスドク限定で 開催され,2日間で延べ470名の学生が参加しま した(参加登録学生数は,東工大240名,他大学 88名)。両日とも企業説明会は午前の部と午後の 部に分かれ,その間にポスターセッションが入る という構成でした。ポスターセッション,企業説 明会それぞれの様子を報告します。
ポスターセッション
ポスターセッションは例年のごとく,希望学 生13人が自身の研究内容をそれぞれ個別の仮想 ブースにて発表し,企業の方々が興味を持った 学生のセッションに参加するという形式で行われ ました。学生の研究分野と 企業の事業分野が重なると, 専門的な質問も飛び交い, 積極的な意見交換ができ る場となっていました。学 生から企業にプレゼンでき る場は中々ないので学生に とっても貴重な経験となっ たのではないかと思います。
企業説明会
企業説明会では,各企業 仮想ブース(oVice) によ る説明会が行われました。 それぞれの仮想ブース内で 企業の方々からの事業内容 の説明や質疑応答が午前・ 午後それぞれ3時間にわたり 行われました。学生は仮想 会場に入り話を聞きたい企 業のブースに参加するとい う形式がとられました。2日 合わせて81社の企業にご参加頂きました。
oViceを用いた説明会は,企業ごとにさまざま な特徴がありました。30分ごとなどに説明会を 区切りスライド共有で説明をする場合もあれば, 個別に入室してきた学生に対して,1対1で質問・ 説明する企業もありました。昨年に続きoVice上 での開催だったことで,仮想会場をうまく活用し たコミュニケーションが印象的でした。具体的に は,バーチャル空間にてまだブースに入室してい ない学生と積極的に交流して個別に勧誘を行う。 また全体チャットにて宣伝を行う企業もありまし た。今年のDr’s K-meetはオンライン開催ゆえ, 遠方にいる現場社員の方も参加できました。その ため,博士号を持って実際に活躍している現場社 員の方も多くいらっしゃっていました。博士学生 にとっては現場社員の方とのコミュニケーション は将来のキャリアをイメージしやすく,直接質問 できることは大変貴重な機会となりました。他に も,チャットを使ったURLの共有やQRコード共 有など,限られた時間の中でオンラインであるア ドバンテージを最大限活用できたと考えます。ま た,学生側も,仮想会場ゆえに空いたブースが一 目でわかるため,気になった企業でも,他に人が いないタイミングを計って入室することでじっく り話を聞くこともできました。
まとめ
コロナ禍の数年間でバーチャル空間での就職活 動のノウハウが蓄積されており,オンライン・オ フラインにかかわらず,企業・学生側共にうまい 活用法を身につけてきているのではないでしょう か。オンライン3年目となったDr’s K-meetです が,企業と学生の順応と運営側の円滑な進行によ り,学生・企業共に高度な非対面コミュニケーショ ンが実現できた印象を受けました。就職活動の在 り方も,在宅勤務など新しい働き方の普及ととも に変化していくのだと考えます。当イベントが博 士課程学生と企業とが繋がる良いきっかけとなれ たなら幸いです。
運営にあたり事前検温,アルコール消毒および マスク着用を徹底し,スタッフ同士の適度な距離 に留意しました。
文責:生命理工学系 博士課程1年 山部 貴央
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