第40回蔵前科学技術セミナー

 一般社団法人蔵前工業会は国立大学法人東京工業大学との共催により、時宜に適した技術テーマを皆様と考える「蔵前科学技術セミナー」を、年2回開催しています。
 今回は、「最新の情報理工学とは」と題して、情報理工学の最新のテーマと将来展望を皆様にお伝えします。
「AI(機械学習/深層学習)・ビッグデータ・サイバーセキュリティ」に関連するテーマの解説を中心に、大学の研究機関が目指す先導的研究について、専門家から分かり易く解説していただきます。
 
日時:  2019年2月23日(土) 講演会 13:00~17:15(受付:12:30~) 交流会 18:00~19:30 
会場: 川崎市商工会議所2階ホール(講演会) 12階サロン(交流会)  (JR川崎駅、京急川崎駅)
プログラム:(基調講演 約20分、各講演 約50分、含質疑応答)
 
基調講演: 「情報理工学の現状と将来」
     東京工業大学情報理工学院 教授 篠田 浩一 氏
講演要旨: 近年、情報理工学、特にビッグデータを用いた機械学習・深層学習や、サイバーセキュリティが飛躍的に進歩し、我々の日常生活を変革しつつあります。 Society5.0 の時代の到来です。ここでは、そのような近未来社会を支える情報理工学の技術について、その概要を解説します。特に、東京工業大学情報理工学院における先進的な取り組みとその将来展望についてご紹介します。
 
講演1: 「深層学習による自然言語処理の現状と展望」
      東京工業大学情報理工学院 教授 岡崎 直観 氏
講演要旨: 言葉が分かるコンピュータを開発する「自然言語処理」の研究において、深層学習に基づくアプローチが主流になりつつあります。本講演では、深層学習ベースの自然言語処理の基本原理を解説します。さらに、深層学習がもたらした新たな潮流として、マルチモーダル意味理解や文脈処理などの最新動向を紹介し、今後の展望を述べます。
 
講演2: 「ビッグデータ解析とモデリング研究の最前線」
      東京工業大学科学技術創成研究院 教授 高安 美佐子 氏
講演要旨: 社会・経済に関するビッグデータを物理学の視点に基づいて解析し、経験的な法則を見出し、数理モデルを構築する研究を進めています。様々な戦略を持つ人工知能同士が戦っている金融市場、約100万社の企業間の複雑な取引ネットワーク構造、数千万人が思いのままに書き込みをしているSNSなどのビッグデータを丁寧に分析し、それぞれの現象の予測や制御に使えるような数理モデルを構築し、システムの深い理解を目指しています。 
 
講演3: 「スパコンと機械学習が加速する次世代中分子創薬」
      東京工業大学情報理工学院 教授 秋山 泰 氏
講演要旨: 免疫チェックポイント阻害薬オプジーボなどの抗体医薬は、素晴らしい薬効を得られる反面、生産コストの高額さが社会的問題となっています。これに対して、ペプチドや核酸等の中分子を用いた医薬は、工業的合成が可能である上、工夫をすれば細胞内にも到達可能なため、次世代の広範な応用が期待されます。その中分子創薬のアキレス腱と称されるのが、「細胞膜透過性」「血漿タンパク結合率」などを確保できる設計手法がない点でした。少数データからの機械学習と、従来の10万倍高速な分子シミュレーションの融合による、最新の成果を紹介します。
 
講演4: 「サイバーセキュリティと暗号通貨・ブロックチェーン」
      東京工業大学情報理工学院 教授 田中 圭介 氏
講演要旨: サイバーセキュリティの研究と教育に関する東工大の取り組みついてまず述べます。
その後、ビットコイン等の暗号通貨、および、暗号通貨を支えるブロックチェーン技術の概要について述べます。ここでは、ブロックチェーン技術で用いられる重要な構成要素である暗号技術についても説明し、さらにはブロックチェーン技術の適用可能性について議論します。
 
交流会: 於 川崎市商工会議所12階サロン(会費 5,000円)       2019年2月23日(土) 18:00~19:30
 
定員:講演会300名、交流会70名


 お申込みはこちらから ※申込み締切 2019年2月18日(月)


 お問合せは:蔵前工業会神奈川県支部事務局
    k-kanagawa(at)t-kuramae.sakura.ne.jp ※(at)を@に変えてください