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第47回蔵前科学技術セミナー

⼀般社団法⼈蔵前⼯業会(国立大学法⼈東京⼯業大学の同窓会)は、国立大学法⼈東京⼯業大学との共催により、時宜に適した技術テーマを皆様と考える「蔵前科学技術セミナー」を、毎年開催しています。
今回のテーマは、「革新的技術で日本を元気にし、世界のリーダーに」です。今回は、蔵前⼯業会埼玉県支部が担当し、主に高校生を対象にして、東京医科歯科大学との統合を含む東⼯大の改革戦略等に関する益学長の基調講演及び東⼯大における革新的科学技術の創出と真理の探究等に関する東⼯大教授の⼀般講演により、東⼯大と科学技術に興味を抱き、
現在の世界状況に対する危機感を自覚し、その解決のために貢献する意欲を持って活躍する次世代科学⼈材の育成を期待しています。
 
セミナーのパンフレットがダウンロードできます。
  



日時: 2023 年 11⽉ 4日(⼟)13:00~16:40(受付開始 12:30)
   
会場: Zoom Webinarによるオンラインセミナー

プログラム:
開会挨拶:13:00~13:10
    蔵前工業会 業務執行理事・科学技術部会長   田村 良明

基調講演::13:05~13:45
   「⼯」という文字」
    東京⼯業大学学長 益 ⼀哉
講演要旨
本日の講演会では、東工大の最先端で研究をしている先生が、皆さんに理工学のおもしろさをいろんな角度から分かりやすくお話します。まず、私からは「工」という文字について紹介します。「工」という文字は元々、モノ作りの道具を表す象形文字だと言われています。この文字には、上と下にある二つの線が縦の線で結ばれていることから、いくつかの意味が考えられます。上の横線が真理や科学を表し、下の横線が人間社会を示しており、そして、それらをつなぐのが縦の線だという解釈があります。つまり、「工」の文字は、真理や科学と人間社会をつなぐものを表しているのです。「工」という文字の意味を知ってもらい、本日の講演を通じて、是非理工学の奥深さや面白さを感じてください。

講演 1:13:45~14:25
   「100 ℃でアンモニアを合成できる触媒を目指して」
    東京⼯業大学 科学技術創成研究院
    教授 原 亨和
講演要旨
これまで年間2億トンにも達するアンモニアが人類の7割以上の命を支える肥料のために製造されてきた。 さらに、クリーンな水素エネルギーをアンモニアに変換して貯蔵・輸送することが大々的に計画されていることから、今後のアンモニア需要は年間2億トンを遥かに上回ることが予想される。しかし、アンモニアの製造には膨大なエネルギーが消費される。これは水素と窒素からアンモニアを製造するハーバー・ボッシュ法と呼ばれる工業プロセスの触媒が400 ℃を越える高温、大気圧の200倍を越える加圧をしないと効率的に作動しないためである。来るアンモニア需要の飛躍的増加に応えるには100 ℃以下、大気圧で作動する革新触媒が不可欠であるが、これまで満足のいく触媒を開発することはできなかった。このような背景の下、東京工業大学は研究を重ね、目標とする触媒の開発に成功した。本講演ではアンモニア製造を取り巻く環境、その本質的問題、開発触媒を作動させる新たな学理、その性能と今後の展開を専門家以外の方でも楽しめるように解説する。

休憩(10分):14:25~14:35

講演 2 :14:35~15:15
   「地球外生命の探し方」
    東京⼯業大学 地球生命研究所所長
    教授 関根 康⼈
講演要旨
この宇宙には、地球以外に生命を宿す星はあるのでしょうか。この疑問に、近い将来答えが出されるかもしれません。火星はかつて地球のような水の惑星でした。木星や土星の氷でできた月にも、地下に広大な海があることがわかってきました。本講演では、そのような太陽系での生命の探査の最先端について話をするとともに、地球外で生命を探す上で大事なことをお話しします。

講演 3:15:15~15:55
   「ビッグデータから見つかる社会・経済の法則とその応用」
    東京⼯業大学 情報理⼯学院
    教授 高安 美佐子
講演要旨
20世紀末からコンピュータによる社会の情報基盤が発展し、個々の人間の社会・経済に関する詳細で膨大な行動がビッグデータとして記録されるようになりました。望遠鏡による観測によって物理学が誕生し、顕微鏡によって生命科学が大きく発展したように、今、ビッグデータに基づいた社会や経済に関する実証科学がビジネスとも密接に関連しあいながら着実に成長しています。本講演では、データ解析による社会・経済の法則の発見と数理モデリングによって予測や制御を可能とする最先端の研究の事例を紹介します。

休憩(10分):15:55~16:05

Q&A:16:05~16:35
セミナーに個人単位で参加する高校生は、講演に関する質問があれば、講演中又は休憩時間にWebinarの画面に表示されている「Q&A」をクリックして、
講演者名と質問内容を入力してください。
クラス単位等でセミナーに参加する高校生は、代表の先生に依頼して講演者名と質問内容を入力してください

閉会挨拶: 16:35~16:40
     蔵前工業会 埼玉県支部長 舟田 饒

参加費: 無料   

参加申込: 下記をクリックして必要事項を入力してください。
     申込期限:2023年8月1日(火)~10月26日(木)
  蔵前科学技術セミナー申込
・参加申込フォームでは、「講演内容の写真撮影、録画、録音またはそれらに準ずる行為を行わないこと」にご同意頂きます。
・新型コロナウイルスの感染状況等により、実施⽅法を変更する場合があります。予めご了承ください。