会長あいさつ


令和元年度

 

 

 令和元年度の丘友会長に就任した10期の司代 明です。任期は1年間と短いですが、会員諸氏のご指導、ご協力、何卒よろしくお願い申し上げます。

 緑が丘の学窓を巣立ってから早や40年が過ぎました。社会人の半分以上の期間を、火力電源の調査、計画、設計、建設にたずさわってきました。最後の5年間は、高レベル放射性廃棄物の地層処分候補地点評価のためのボーリング調査技術の開発に関わりました。現在は株式会社フジタで土木関係の技術顧問をしています。
 
 最近、「学生の通年採用拡大」に関する新聞記事が目に留まりました。大学などの教育機関の代表者で構成される就職問題懇談会と経団連が、年間を通して社員を採用する「通年採用を広げていく」ことで合意した。この背景には即戦力を求める企業側の事情があるようだ。これまでは一括採用を前提として、新入社員の一斉教育に始まり、OJTを通した「職業教育」に就職先の企業・機関が大きな役割を果たしてきた。一括採用には終身雇用を支えるという面もあったが、それが廃れてしまえば学生は何を手がかりに将来のライフスタイルを考えていけばいいのか。大学は研究に力を入れることができたが、これからは大学も「職業教育」に目を向けていかなくてはならないのではないか、と問題提起する内容でした。


 丘友は、会員諸氏のご協力を得て、在校生を対象とした現場見学会を年二回開催しています。現場見学会ではインフラ整備に従事する土木技術者のライフスタイルに関する質問が参加者から毎回出されます。会員諸氏がそれらの質問に一つひとつ丁寧に答えています。また、学部在校生の海外体験研修への補助や優れた博士論文に対する大学院学生への吉川・山口賞授与などの活動も行っています。東工大の他学科の同窓会で、このような大学と連携した現役学生への支援を継続的に行っている事例は少ないようです。


 東工大の土木工学科の名称が土木・環境工学系と変わってはきておりますが、これからも丘友は現場見学会を通した現役学生へのコンサルティングを継続し、大学における職業教育の機能充実などに協力していきたいと思っています。このような協力が、本会の目的の一つである土木工学の発展に寄与することにつながるものと思います。


 会員の皆様の益々のご活躍を心から願うとともに、引き続き丘友の活動に絶大なるご支援、ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。

令和元年度 丘友会長 10期 司代  明