札幌在住の会員から地震直後のお便り(2018/9/7)
北海道地震の件
杉田 啓(1961年機械卒) 氏
バスケ同窓会の皆様 はじめて投稿します。
報道でご承知のように、昨6日朝3時8分に北海道で大きな地震がありました。私は2階の寝室でぐっすり寝ていたのですが、振り回されるような動きで目が覚めました。すぐ地震だと分かりましたが、どうすることも出来ず、揺れが収まるのを待っていました。TVをつけましたが、もう停電になっていました。
手元にあるLEDライトをつけ、ラジオを聞いたら震源地は太平洋側の安平とのことでした。女房が1階に降りてみたら、家具等の被害はないとのことでした。不安定な台にのせてあるTVも無事でした。苫小牧市や浦河町沖は地震がよくあるのですが、札幌では震度2くらいでちょっと揺れるくらいですが、 今回は内陸だったので、こんなに揺れたのだと思います。
私の所は断水もなく、停電だけでしたが、電気の有難味がよく分かりました。ガスは使っていないので、IHヒーターですがもちろん使えなくて卓上コンロを使いました。また灯油の温水器は電気がないと使えませんでした。何十年ぶりで水で顔を洗いました。ノートパソコンがあるのですが、バッテリーが駄目になって外してあるので使えません。
昼間はラジオを聴いていたのですが、地震のニュースばかりでした。やることがないので、久しぶりで読書をしました。でも暗くなったら途中でやめることになりました。懐中電灯やLEDライト、ラジオは何個かあり、水の問題もなく卓上こんろで食事の用意もできたので生活にはほとんど問題はありませんでした。
夜7時頃にはベッドでラジオを聴きながら一杯始めていました。夜7時半ころに電気がつきました。やっと文明生活にもどりました。 まだかなりの所が停電しているようで、近くのスーパーも閉まっています。同窓会にはさっぱり顔を出していないのですが、現役の活躍のメールは毎回見ています。
杉田さんを囲む会
杉田さんを囲む会:2015年前列左から、星野さん、杉田さん、鹿子木さん、渡辺さん、後列左から岩上さん、川又さん、青田さん。
第2報
  1. 新聞やTVに厚真町の山間部の広範囲にわたる山崩れの写真が出ていてびっくりしたと思います。 苫小牧市(厚真町の西側の市です)の北西にある支笏湖の南に「樽前山」があり、大昔から噴火を繰り返していました。 現在も活火山です。この噴火による火山灰が苫小牧市や厚真町一帯に降り積もりました。 この火山灰の地層が大きな地震の揺れで滑ったものと思われます。
  2. 北海道全体が停電したのは、苫東厚真火力発電所のタービンが付属の地震計の揺れ感知によりトリップしたことに 起因します。苫東は「とまとう」と読みますが、苫小牧東港のことです。 苫小牧には陸地を掘り込んだ苫小牧西港があります。これは昭和32年に北大の雪の研究で有名な中谷 宇吉郎博士が 「北海道開発に消えた八百億円」のなかで一部批判しています(検索してみてください)。 しかし実際は予定よりかなり遅れたものの大成功で、出光、日軽金、トヨタ等の工場が進出して発展したものです。 これをみてお役所仕事で隣接する厚真町の海岸にもっと大規模な掘り込み港を作ったのが苫小牧東港です。 しかし実際に進出したのは北海道電力の石炭火力発電所といすず自動車のエンジン工場と石油備蓄設備くらいです。
  3. 今回の地震で札幌市の清田区の液状化現象による被害が大きく報道されていますが、ここは私が住んでいる厚別区の 隣の区で、沢だった所を埋め立てて宅地にした所のようです。もともと液状化現象が起きても不思議ではない所のようです。 報道だけを見ると札幌市が大変なようですが、そんなことはありません。 もっともまだ停電や断水している所はあるようです。