Dr's K-meet

1.概要

 2021年12月1日(水)、2日(木)の両日、第4回Dr’s K-meet(博士後期課程学生のための蔵前就職情報交換の集い)が行われました。Dr’s K-meetは東工大主催で運営されていたドクターズキャリアフォーラム(DCF)を継承し、蔵前工業会と東京工業大学未来人材育成部門が共催するものです。第2回までは大岡山キャンパスにおいて企業ブースを設置し対面方式で実施してきましたが、前回と今回は新型コロナウイルスの影響を受けて、2年続けてリモート方式による開催となりました。
 様々な業界から博士後期課程学生に興味を持つ101社の企業に参加いただきました。また、学生は362名(内留学生145名)もの多数が参加し、大変有意義な情報交換の場となりました。

2.開催内容

(1)開催日時
  • 2021年12月1日(水) 10:00~17:00
  • 2021年12月2日(木) 10:00~17:00
  • ポスターセッション 12:00~13:00 ※両日とも
  • 懇談会(@oVice)17:15~18:45  ※両日とも
(2)開催方式 リモート(Zoom会議システムによる)
(3)開催実績
  • 参加企業数 101社(第3回:77社、第2回:87社、第1回:82社)
  • 学生事前登録数
     東工大252(内留学生116)、他大学110(内留学生29)、合計362人(内留学生145)
 
   
     Dr’s K-meet学生向け蔵前HPバナー(最終参加企業数は101社)
 

3.イベントの詳細

(1)企業セッション
  • Zoomによる企業セッションは、1時間枠のコマ(企業のプレゼンおよび学生との情報交換)を基本パターンとし、2コマ・4コマを選択する企業には基本パターンを2回・4回と繰り返していただきました。学生は興味ある企業のコマを2日間のセッション時間割から選択・参加し、多くの貴重な情報を得ることができました。
  • 参加各企業による工夫を凝らしたプレゼンとQ&Aを通して、学生は企業における博士卒の役割など具体的なイメージを持てたようです。また、博士後期課程学生が対象ということから145名もの留学生の参加があり、企業が求める日本語能力や就職後の仕事内容などを真剣に聴く態度は非常に印象的でした。
  • 各社の協力によりご提供いただいた会社概要および採用情報等の資料は、今回も印刷物ではなくWEB版とし、参加企業向け掲示板および参加学生向け掲示板上にPDF形式で公開するかたちとしました。企業検索がしやすいとか、企業紹介のWEBサイトに簡単に移行できるなどのメリットを評価する意見が多くありました。
(2)ポスターセッション
 23名の学生名が1時間コマに2名ずつ分かれ、25分の持ち時間で自身の研究内容や学生自身について積極的に説明とアピールを行いました。実施時間を9:00~10:00から12:00~13:00にシフトしたこともあり、今回は企業からの参加者数も増加し、それぞれの研究の有用性や応用性など活発な意見交換が行われ、参加学生のモチベーション高揚につなげることができました。
(3)懇談会@oVice
 企業・学生のニーズを踏まえ、バーチャル会議スペースアプリ「oVice」を用いた交流会を実施しました。学生と企業の参加者は、アバターを使ってリアル環境での会話と同じように自由に情報交換を行い、当初期待した機能を実現することができました。また、今後の弊会の就職イベントへの展開の可能性も示唆されました。
(4)東工大博士後期課程での取り組み
 水本理事・副学長による「東工大博士課程での取り組みについて」のプレゼンは、今回も録画を事前に蔵前HPにて公開するかたちをとりました。近年東工大において、研究・開発だけでなく製造・管理・経営等幅広い分野で活躍できる博士人材の育成に積極的に取り組んできた成果を、イベント参加学生から感じとっていただいたのではないかと考えています。
 

4.次回の予定

 次回は2022年11月30日(水)および12月1日(木)に、リモート方式にて実施しますが、従来の「Zoom」に替えて、より対面方式に近い「oVice」を用いて開催の予定です。プログラムにさらに工夫を加え、充実したイベントにしていきます。