宮坂 啓象S36修繊S39博繊

知性は美しい
知性は美しい

発行:新潟日報事業社(2005年)
定価:1,575円(税込)
内容: 著者の言う知性とは{してはお終いなことはしない・しなくてはお終いなことはする能力}で、人が面白い人生を生きるための普遍的な力である。
 本書はその知性に基づく行為は常に美しいので、それを敷衍すると、「美しいかどうか」が物事の判断の有効な基準になると言う。例えば、合法性、法には触れないという尺度では、判断が難しい事柄には、美・醜は明確な指針となる。また、新潟中越地震の被災者の多くは不運を嘆かず、行政への不満も口にせず、援助に対する感謝の言葉を発した。その姿はわれわれに人の在り方の美しさを思い出させた。
 このような視点に立った生き方、愛、仕事、教育、科学、老い、日常的事象などにわたっての著者の発言は、独創的で鋭い中にも温かい。なお、この印税は新潟復興の貧者の一灯となる。
(日刊工業新聞(2005.12.19)等での紹介の抄訳)