燃料電池向け酸化物イオン伝導体 高伝導性原理を東工大が発見 (2018/05/03 日刊工業新聞) 理学院 化学系 藤井孝太郎助教、八島正知教授

東京工業大学の藤井孝太郎助教と八島正知教授らは燃料電池などに用いられる酸化物イオン伝導体の新しい伝導原理を解明しました。特定の原子がない空孔ができることで近くの酸素が不安定化し、酸化物イオンの伝導性が高くなります。新原理のイオン伝導体の設計につながります。アパタイト型酸化物イオン伝導体のランタン・ケイ素酸化物の伝導原理を解析しました。単結晶を中性子回折法で計測し、高伝導の結晶はケイ素原子が100個中3個なくなっていることを確認しました。ケイ素が抜けることで酸素原子を囲んでいたランタンが酸素に近づき、酸素を不安定化させます。これが高イオン伝導につながっていました。
・八島研究室のご紹介:http://www.chemistry.titech.ac.jp/~yashima/
・東工大ニュース:https://www.titech.ac.jp/news/2018/041396.html
・プレスリリース:https://www.titech.ac.jp/news/pdf/tokyotechpr20180427_yashima_j42gf8ye.pdf


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