兵庫県

支部総会

 
令和6年度(2024年度)兵庫県支部総会・講演会・交流懇親会報告
 
  4月6日(土)、ラッセホール会場とオンライン併用で開催しました。当日会場には、支部会員の他、大志万京滋支部長、松岡如水会神戸支部長など39名が参加し、オンラインでは三宅大阪支部長、木村和歌山県支部長など20名の合計59名が参加しました。
  総会での審議事項は、参加申込正会員38名を対象に、事前に賛否を諮りました。当日、改めてR5年度決算と監査報告、R6年度活動方針、同事業計画と予算など説明し、賛否を諮り、承認を確認して、総会は終了しました。
  その後、東京工業大学益一哉学長から田町キャンパス再開発からキャンパス機能の再編、大学統合に向けての動き、女性教員の拡充、入試の女子枠スタート状況など世界屈指の大学を目指して歩み出している近況を紹介頂きました。休憩をはさみ、蔵前工業会五十嵐仁一理事から事業状況、会員サービス、母校支援事業など紹介頂きました。
  恒例の講演会は、3月に退官を迎えられた東海学園大学特命副学長・卓越教授、東京工業大学名誉教授・特命教授となられた上田紀行先生から「新時代のリーダーの条件~リベラルアーツの挑戦~」をテーマに講演を頂きました。聴衆を引き付ける講演で、聴講者に種々の気づき納得感など大きく響く内容でした。リベラルアーツ教育は、将来日本、世界で活躍する多くの人材の輩出に貢献することを予感させるものでした。
  その後の懇親会は、益学長、五十嵐理事、上田先生にも最後まで参加頂き、先生方への追加質問や意見交換が活発に行われ、本年度も大変盛況の中で閉会となりました。

  上田先生講演は以下の通りです。なお、私的解釈で先生の査読は頂いておりません。
  日本で20年前から何が起こっていたのか?バブル崩壊後、企業からは即戦力人材が求められ、大学の教養部は縮小し、教員も分散してしまいました。その後の20年近く、学生には良い成績をとること、社会には成果主義が強まりました。学生は必須の専門科目しかとらない、役に立つことのみ力を入れる社会風潮の中で、理系に限らず、文系でも同じように、短期的視点での成果を求めていました。その結果、理系と文系との分離が広がりました。
  このような状況で教育された人材は、与えられた問題には正解を出すことに対応できるが、自らが問題を作れない人材となり、このような人材からはイノベーションは生まれないし、新しい分野を広げられない。加えて、日本社会が停滞する中、不確定な社会で挫折に弱い人も増える状況では、「立て直す力」が重要となるのである。
  このような時、池上先生とともに、世界の大学を訪問して、リベラルアーツ教育で何をするかを模索していました。米国大学訪問、交流の中で、「先端分野は直ぐに陳腐化するが、キリスト教、仏教は2000年も続いている」との言葉に会い、その意味の重要性に気づかされ、再認識しました。
  リベラル(自由)アーツ(ワザ)は人を自由にするワザである。ギリシャ・ローマ時代の2つの階級(自由人、奴隷)社会では、「自由人」であったソクラテス、アリストテレスなどは共同体を動かす人であり、「奴隷」は自由人の指示を忠実に行う人であった。
  現在の奴隷状況の一事例としては、多くの学生は「レポートの評価は何か」を強く意識し、それが提示されると同類のレポートが多数提出されたという経験があります。評価システムの奴隷?一方、日本の著名な経営者である松下幸之助、本田宗一郎、井深大などは「自由人」であった。今の多くの社長は「自由人」だろうか?サラリーマン社会では、社員はある程度「奴隷」とならざるを得ない面がある。社会はこのような状況にあるが、リベラルアーツ研究教育院の教育は、「自由人」となる「志」を作る教育であり、その根幹は「立ち直り」に強い人材育成の教育である。
  韓国、中国、米国、日本の学生に大きな認識差がでた調査結果がある。日本だけが自分に自信がある、強みがあると自認している割合が著しく低いのである。何故か?他国では子供時代から親や周囲から多面的に評価され、強味を大いに褒められて育てられている。自分のやりたい事を母集団とすることが、自分の世界で伸びることとなる。「能力を何に使うか」が重要なポイントであり、個々の優秀さが並び立つことが重要となるのである。
  リベラルアーツ研究教育院では、「立志セミナー教育」を学部から博士課程まで実施している。最近、学生は明るくなり、本を読むようになっていると思う。これまでの教育では、初期設定があって最適解を求める教育であり、これまでの教育環境は、AIに負ける人材育成であった。これからは多様性、問題設定を考える人材育成が基盤となければいけないのである。
  最後に、鈴木大拙(仏教哲学者)を引用し、「自由とは何か、松は松、竹は竹として生きる・・・・」、自分の中に太い自分を持つことが重要となるのである。
  大友 朗紀(S48卒、S50修機械物理)

 
令和5年度兵庫県支部総会・講演会・懇親交流会報告  
 4月8日(土)、ラッセホール会場とZoomオンライン併用で開催しました。プレゼンの方々にも会場にお越し頂き、コロナ以前のような状況で開催できました。当日会場は、支部会員の他、京滋支部長、和歌山県支部長、如水会神戸支部長など36名が参加しました。また、オンラインでは大阪支部、徳島県支部からも参加頂き18名でした。
 総会での審議事項(支部長及び監事の選任、R4年度活動報告、決算・監査報告、R5年度活動方針・活動計画・予算等)は、事前に参加申込正会員を対象に賛否を頂きました。総会当日は改めて説明し、承認されました。その後R6~R7年度代議員選挙では定員2名に対して立候補者2名で信任決議を頂きました。
 その後、蔵前工業会木下仁理事から本部役員体制、母校と連携した各種事業状況、会員サービス、母校支援事業など、東京支部活動の動画を含めて紹介頂きました。東京工業大学井村順一理事・副学長から役員体制、田町キャンパスの再開発と研究拠点機能の再編・変貌するキャンパス、東京医科歯科大学との統合状況、総合選抜枠組み入試の女子枠設定、国際卓越研究大学への応募など世界屈指の大学を目指して歩み出している母校の近況を紹介頂きました。

 講演会はリベラルアーツ教育研究院教授弓山達也先生から「文理共創が拓く新しい社会」をテーマに講演を頂きました。「文理共創」とは何か?」これまで行われてきた「文理連携」、新領域を生み出した「文理融合」との違いは、新しい価値の創造にある。具体的な取り組みとして、文理共創研究(いじめゼロ)の長期的取り組み、リベラルアーツ教育研究院が目指す人材育成プログラム、そして文理共創を実践し始めている学生さん事例を紹介頂いた。「文理共創」の理解を深めとともに、有望な人材が今後排出される期待が膨らみました。WHO健康定義にも加えられた要素「スピリチュアル(魂)の健康」が、「いじめ」「オウム真理教」などの問題・課題への取り組み、理解が大きく前進しました。
 アグレッシブな弓山先生のご講演は聴講者に大きく響く内容でした。今回、残念ながら出席が少なかった若手・中堅同窓生にも聴講頂きたいものでした。

 懇親会は着席形式でありましたが、大学統合、女子枠、文理共創など井村先生への質問、弓山先生の深堀質問、久しぶりに顔合わせとなった同窓生の意見交換が活発に行われ、大変盛況の中で終了しました。




 
令和5年度(2023年度)兵庫県支部総会・講演会・懇親交流会の開催案内  
令和5年度(2023年度)総会・講演会・懇親交流会を下記の通り会場とオンラインで開催します。支部会員の皆様をはじめ、関係者皆様の参加をお待ちしています。下記申込先からアクセス下さい。

日時: 4月8日(土曜日) 14:00~19:30
会場: ラッセホール 神戸市中央区中山手通4-10-8  電話 078-291-1117
    および Zoomオンライン
会費: 総会~講演会:無料、 交流懇親会:有料(蔵前カード提示者は割引あり)
内容:〇R5年度支部総会等 14:00~15:10
   役員選任、R4年度活動報告・決算報告・監査結果、R5年度活動計画・予算、
   R6・R7年度代議員選出等
   〇蔵前本部近況報告 15:10~15:30
   <休憩>
   〇東京工業大学近況報告 15:40~16:00
   〇講演会  16:00~17:15
講師 東京工業大学 リベラルアーツ教育研究院教授 弓山達也氏
テーマ「文理共創が拓く新しい社会」
周知の通り、2022年10月、本学は東京医科歯科大学と統合する基本合意を締結しました。統合の目的の中には、「理工学及び医歯学の叡智を融合し(略)リベラルアーツ・人文社会科学のみならず芸術を含む幅広い観点からの発想も活かす」と書かれています。かつては文理連携・文理融合と言われていた「文」と「理」の間柄が、新しい段階に入ってきたようです。基本合意書締結に先立ち、本年4月からは本学に「副学長(文理共創戦略担当)」が置かれ、新しいプロジェクトも始まろうとしています。
私の専門は宗教学で、「純」がつくほどの「文系」です。それでも所属学会(日本スピリチュアルケア学会など)では、医療や看護の研究者とのセッションも多く、医療現場で科学的なエビデンスとともに患者のナラティブ(語り/思い/願い)をどうくみ上げていくかを探求しています。当日はこうした話や、上記の端緒についたばかりのプロジェクトについてお話しする予定です。
〇懇親交流会 17:45~19:30 有料 (蔵前カード提示で割引があります)
申込:①氏名、②卒年・専攻(同窓生の方のみ)、③所属支部(同窓生の方のみ)、
④メールアドレス、⑤会場又はオンラインの参加希望、⑥懇親交流会の参加有無 を明記のうえ、下記URLをクリックして申し込み下さい。
申込先:   https://forms.gle/Dqt4qjGh8QkcBGei9
問い合わせ: 兵庫県支部情報管理者 遠藤繁幸 kuramae-hyohgo★eagle.ocn.ne.jp 注)★を@に変えてください。
締切: 3月29日(水)
注意: 会場での参加人数は感染予防対策のため40名程度となります。また、懇親交流会は中止とする場合があります。
 
兵庫県支部令和4年度総会・講演会報告  
 4月9日(土)、兵庫県支部総会を開催しました。オミクロン株による第6波コロナ禍ではありましたが、会場開催とZoomオンライン開催の併用、所謂ハイブリッドで開催しました。プレゼン者も会場とオンラインとなる初めての開催形式となり、事前トライアルを重ねるなど準備を重ねての開催となりました。当日は花見など行楽日でしたが、感染予防策を取った会場参加者24名、Zoomオンライン参加者36名で、支部会員に加えて、関西五支部会員、徳島県支部会員、如水会などからも参加頂きました。
今回の総会では、諮るべき人事案件はなく、R3年度活動報告、同決算報告と監査報告、R4年度活動方針、同体制、同事業計画と同予算について説明・紹介し、全ての審議事項の承認を頂き、閉会となりました。
その後、会場参加頂きました蔵前工業会辻野事務局長から工業会事業状況、会員サービス向上策、母校と連携した支援事業等の取り組みを紹介頂きました。
さらにオンライン参加で東京工業大学益学長から若返りした新体制、CUPID-19対策、キャンパス状況、さらに統合報告書紹介など東工大が世界屈指の大学を目指して歩み出している近況報告を頂きました。
休憩を挟み、大阪大学免疫学研究センター招へい教授宮坂昌之先生から「新型コロナ感染症 誤解と誤謬」のテーマで講演を頂きました。新型コロナ感染症に関する情報は、現在、病状や後遺症のリスク、薬剤、予防方法、ワクチン接種などとその効果について所説がありますが、いったい何が正しいのか?講演では、世界から科学的に裏付けられた発表されたデータや情報に基づき、新型コロナ感染症に関する所説の真偽を紹介・解釈を頂きました。私個人的にもすっきり整理でき、正しい理解と感染防止対策を教授頂き、日常生活で一層の安心感を得ました。講演後の質問も多く、時間不足で講演内容に補足して説明を頂くなど活発な質疑が行われました。参加頂いた皆様には、有意義な情報・知見を頂いたと確信致します。
今回の開催は複雑な通信環境のハイブリッド開催となりましたが、大きなトラブルなく予定通り終了となりました。企画・運営に携わった役員の皆様に感謝致します。
                                                   支部長 大友 朗紀(S48、S50機械物理)
 
 兵庫県支部 令和4年度総会・講演会へのご案内  
2022年度(令和4年度)兵庫県支部 総会・講演会へのご案内 
        蔵前工業会兵庫県支部長 大友朗紀(S50修機物)

平素より蔵前兵庫県支部活動にご支援、ご協力を頂き感謝申し上げます。
2022年度兵庫県支部総会・講演会を下記の通り会場およびZoom利用のリモートで開催致しますので、
皆様の参加をお待ちしております。申し込みはこちらをクリックして下さい。

(1)日時 : 2022年4月9日(土曜日)  13時30分~17時
     受付開始 13時15分~
(2)場所 : 会場参加 ラッセホール 5F ハイビスカス
     住所:神戸市中央区中山手通4丁目10-8
     電話:078-291-1117
 或は ZOOM利用のリモート から参加
(3)費用 : 参加無料。なお、リモート参加の通信費などは各自負担です。通信環境によっては、発生する場合があります。
なお、講演後の交流会はありません。
(4)主な予定内容
1)総会等 13時30分~15時10分 
通常総会(主な議事は、2021年度活動報告と決算、2022年度活動方針、役員体制、活動計画と予算など)です。加えて、蔵前工業会事務局より蔵前活動の紹介、母校より東京工業大学の状況紹介を予定しております。
2)講演会 15時20分~16時50分 
講師 大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授・大阪大学名誉教授 宮坂昌之氏
講演テーマ: 「新型コロナ感染症 -誤解と誤謬- 」
新型コロナウイルス感染症の存在が世界的に知られてから約2年が経つが、感染は燎原の火のように広がり、2022年1月27日時点で、感染者は3億6千万人超、死者は560万人に達した。危局打開の一つがmRNAワクチンである。mRNAワクチンは優れた効果を示し、感染予防、感染伝搬予防、重症化予防のいずれについても、有効率が高い。
一方で、ワクチンは健康人を対象に接種することから、極めて高いレベルの安全性が求められる。この間、世界中から安全性データが集まってきたが、懸念された副反応は深刻なものではなく、このワクチンがきわめて優れていることが明らかになってきた。
ところが、反ワクチンの立場の人たちからは、mRNAワクチン接種後に日本だけで1500人以上が亡くなったとか、ワクチンは不妊、流産、奇形をもたらすとか、自分のからだを攻撃するので自己免疫疾患を起こすとか、種々の情報が流されている。しかし、ワクチン接種開始後から現在に至るまで、ワクチン接種者群と非接種者群の間では死亡率に有意な差はなく、ワクチン接種後に不妊、流産、奇形は増えていない。
 本講演では、新型コロナ感染症やワクチンに関してのさまざまな誤解や誤謬について解説するともに、新たな変異株出現の可能性を含む今後の見通しについても考えてみたい。

(5)申込方法 (こちらをクリックして下さい)
  1)氏名 2)会場参加 あるいは Zoomリモート参加、
  3)連絡先メールアドレス(ZOOM参加の方は招待メール先アドレス)、
  同窓生の方は、
  4)卒年、修了年等および専攻学科、 5)所属支部を申し込み書式に記入して送信をお願いします。
必須項目を記入していない場合は送信できません。ご注意ください。
不明な点がございましたら下記までご連絡ください。
兵庫県支部副情報管理者 遠藤繁幸
メールアドレス:sendo195619★@gmail.com  ★を@に変えて下さい。
(6)締切 : 2022年 4月1日(金曜日) 
会場定員 30名、 リモート定員100名(運営関係者以外先着順)
なお、会場参加申込者が定員を超えた場合にはリモート参加への変更お願い、またコロナ感染状況によっては全面リモート開催へ変更することがありますので、ご了承願います。変更が生じた場合には、改めまして連絡先メールアドレス宛にご連絡致します。
(7)リモート参加者等への招待メールの配信  4月5日頃を予定しています。
 参加申込した方で開催前日までに招待メールが届いていない場合には、恐れ入りますが兵庫県支部副情報管理者 遠藤繁幸までご連絡をお願いします。
 
     
 兵庫県支部 令和3年度総会・講演会  
令和3年4月3日(土)、兵庫県支部総会を開催しました。コロナ禍の中、ZOOMによるリモート開催となりました。当日の参加者は総勢48名、その内支部会員は31名、関西他支部や如水会からも参加頂きました。
 大友支部長(S50修機物)の開会挨拶の後審議事項に入り、支部長・監事の選任、活動方針、新役員体制が示され、令和2年度活動報告と決算、令和3年度の活動計画と予算案、代議員選挙の後、全ての審議事項はZOOMの投票機能で承認されました。
 次に、蔵前本部の田村業務執行理事より蔵前工業会活動の近況報告を頂き、コロナ禍での活発な活動を実感することができました。
 休憩後、東工大益学長より『2021年東工大飛躍元年』と題して、コロナ対応の状況、大学の主な取組や改革などを紹介いただき、大岡山と田町キャンパスの再開発や経営面の変革に、大きな期待を抱くことができました。
 講演会は、追手門学院大学特別顧問児玉光雄先生から、『トップアスリートに学ぶ勝者のメンタルトレーニング』についてご講演頂きました。イチロー選手らのトップアスリートが、どのようにメンタルを鍛え目標に立向かってきたのか、ご自分の経験をもとに分かり易くお話頂きました。我々も、メンタルについて色々な思いをはせた1時間でした。
 初めてのZOOM開催でしたが、各方面からご参加を頂き、活発なやり取りの中、特にトラブルもなくほぼ予定通り終了しました。
                                         齋藤 祐一(S51高分子53修化工)

 
          
 
     
 兵庫県支部 総会・講演会・交流会へのご案内  
2021年度(令和3年度)兵庫県支部 総会・講演会へのご案内
蔵前工業会兵庫県支部長 大友朗紀(S50修機物)

 平素より蔵前兵庫県支部活動にご支援、ご協力を頂き感謝申し上げます。
2021年度兵庫県支部総会・講演会を下記の通りZoom利用のオンラインで開催致しますので、各位の参加をお待ちしております。

(1)日時 : 2021年4月3日(土曜日)  14時~17時
     受付開始 13時40分~ 
(2)場所 : ZOOM利用のオンライン開催。 各自参加アクセス可能な場所
(3)費用 : 通信費などは各自負担です。通信環境によっては、発生する場合があります。
   なお、講演後の交流会はありません。
(4)主な予定内容
1)総会等 14時~:通常総会(主な議事は役員の改選、2020年度活動報告と決算、2021年度活動計画と予算など)、代議員選挙に加えて、蔵前工業会事務局より蔵前活動の紹介、母校より東京工業大学の活動紹介を予定しております。
2)講演会 15時40分~:
講師 追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問 児玉光雄氏
講演テーマ:「トップアスリートに学ぶ勝者のメンタルトレーニング」
田中将大や錦織圭をはじめとする日本を代表するアスリートの思考・行動パターンをスポーツ心理学の見地から読み解き、組織で成果を挙げるための5つのスキルについてわかりやすく解説します。また、人生をたくましく生き抜くメンタルタフネスの最新のノウハウについてもわかりやすく解説いたします。あわせて「人望」を高めるリーダーシップ論についても言及します。
(5)申込方法
 1)氏名、2)ZOOM招待のメールアドレス、同窓生の方は、3)卒年、修了年等および専攻学科、 4)所属支部
 を明記のうえ、下記まで申込み下さい。
(6)申込先  支部副情報管理者 長井史夫
efanagai★orange.ocn.ne.jp  ※★を@に変えてください。
締切 : 2021年 3月26日(金曜日)  定員100名(運営関係者以外先着順)
(7)招待メールの配信  3月30日頃を予定しています。
 参加申込した方で開催前日までに招待メールが届いていない場合には、恐れ入りますが申込先までご連絡をお願いします。
          
 兵庫県支部2020年度総会報告  
蔵前工業会兵庫県支部長 大友朗紀
 当初4月4日(土)に総会の開催を計画しておりましたが、3月からの新型コロナ感染拡大に伴い、当日の開催を中止しました。その直後、政府緊急事態宣言が発出され、行動自粛が継続する中で、5月、6月に企画した支部の他イベントも中止しました。
 緊急事態宣言が地域毎の感染収束状況に合わせて解除された後、支部活動の再開に向けて準備をはじめました。6月16日に支部役員会を開催し、総会を早期に開催すべきとの結論に至り、コロナ禍で特例的な方法ですが、支部所属会員にメール配信して審議事項の賛否を伺う方法での実施を決定しました。なお、総会に合わせて企画していた講演会、蔵前本部からの報告、母校からの報告は中止としました。
 6月下旬に支部ホームページにて総会開催の告知(会員にメール配信して総会審議事項の賛否を伺う方法で実施すること)を行い、回答期間7月1日~15日に賛否の回答を頂きました。37名(正会員)からの回答を頂き、全員から審議事項に賛成の承認を得ました。7/27支部役員会にて、結果を確認しました。
 
 2020年度蔵前工業会兵庫県支部総会についての案内  
蔵前工業会兵庫県支部長 大友朗紀
 令和2年度兵庫県支部総会は4月4日に開催を予定しておりました。しかし、COVID-19感染拡大に伴い、延期とさせて頂きました。5月下旬になり感染拡大は収束に向かいましたが、第二次、第三次の感染拡大のリスクが継続しています。今後とも継続して3蜜を避けた行動が必須であります。支部活動の再開にあたり、支部企画幹事会を開催し、総会について、下記の通り進めることを決定致しました。

 総会の開催は年度活動を開始する上で可能な限り早期に開催すべきでありますが、現在のようなCOVID-19感染状況を踏まえ、従来と同様に会場での開催は難しいと判断しました。つきましては、異例ではありますが支部会員にメール配信し、活動報告および審議事項の承認を図ることと致します。
 ご理解、ご協力を宜しくお願い致します。

 予定スケジュールは下記の通りです。
  2020年7月 1日 支部会員へのメール配信
  2020年7月15日 賛否の回答期限
  2020年7月27日 支部幹事会にて賛否回答の確認
 
   
 
 
 
 2019年度支部総会・講演会  
1.総会
 4月6日(土)14時より支部総会を開催し、大友支部長より本年度活動方針・体制、北原副支部長より昨年度活動・決算報告、上野・谷両監査役より同監査結果報告,北原副支部長より本年度活動計画と予算計画を、さらに支部長・監事・代議員選出を終え 議事を無事終了しました。引続き蔵前工業会本房事務局長より近況報告、また渡辺理事・副学長による近況報告を戴きました。
 なお例年通り関西五支部・徳島県支部・如水会からも引き続く講演会・懇親会へも併せご出席戴きました。 
 今回出席者は、総会58名・懇親会61名の盛会でした。
 
2.講演会
 東京大学工学系研究科教授加藤泰浩先生(兼海洋研究開発機構 招聘上席研究員)より “新資源「南鳥島レアアース泥」の実開発に向けた取り組みと今後の展望” と題しご講演戴きました。
 はじめに今後とも益々需要の高まるレアアースについて、地質学より見たその生成メカニズム、資源問題の観点からは国際市場での採掘地が極めて偏って分布しかつ採掘量も減少が心配されることの現状をご説明を戴きました。
 一方今回の南鳥島南方で発見されたレアアース泥は極めて高品質かつ実質的に無限量の埋蔵量であること、更には日本のEEZ(排他的経済水域)であることなど、積極的開発に取り組む姿などをご紹介戴きました。
 
3.懇親会
 加藤先生にも参加頂き講演会の続きで質問や関連話題で盛り上がりました。また新社会人からベテランの幅広い年代の会員の皆さんが交流し楽しい会話で盛り上がりました。
 
 
 
 2018年度支部総会・講演会  
1.総会
   4月7日(土)神戸市ラッセホールにて開催しました。関西の他支部からは3支部及び如水会からの出席も頂き、総勢80名となりました。
  総会は大友支部長より平成30年度の活動方針と支部役員体制の紹介後、平成29年度活動報告及び決算、監査報告、平成30年度活動計画及び予算が紹介され、満場一致で承認されました。
  来賓挨拶では、本部本房事務局長からは工業会活動のトピックスや近況報告がありました。そして、益新学長からは、ご出身が兵庫県ですので、兵庫県に絡ませながらの自己紹介をして頂き、その後、先月3月20日付で指定された指定国立大学法人について、その制度内容、指定されるまでの経緯、指定国立大学法人として東工大が取り組む学生本位の教育システムと社会への還元についてミニ講演をして頂き、「チーム東工大」として新たなステージに向けて始動していることがわかりました。
 
2.講演会
 東工大理学院物理学系教授 河合誠之様より「重力波天文学の夜明け」と題してお話を頂きました。
 アインシュタインが100年前に予言した重力波が2015年9月14日にとうとう直接検出されましたが、その重力波の検出及び、それに伴う光やX線などの電磁波源の探索を紹介頂きました。普段の生活ではほとんど触れることがない一般相対性理論をもとに重力波干渉計や連星ブラックホールの合体、連星中性子星の合体、そして金、白金なの鉄より重い元素が宇宙のどこで作られたのかなど、大変に興味が惹かれる内容でした。
 その後の質疑では、宇宙物理法則においてニュートン力学と一般相対性理論の位置付けについて等、活発な質疑応答になりました。
 
3.懇親会
  総会・講演会後の懇親会は来賓の方々も参加頂き、若手から年配まで活気ある交流となりました。最後に校歌を歌い、中締めとなりました。
谷 英樹(H7土H9修人環シ)
 
 
 
 2017年度支部総会・講演会  
1.総会
 4月8日(土)神戸市ラッセホールにて開催しました。関西5支部及び如水会からの出席も頂き、総勢84名となりました。
 総会では支部長及び監事の改選が行われ、大友朗紀(S50修機物)が新支部長に、上野南海雄(S44修数学)及び谷英樹(H9修土木)が監事に承認され、就任しました。
 続いて平成29年度活動方針及び支部役員体制の紹介後、平成28年度活動報告及び決算、監査報告、平成29年度活動計画及び予算が紹介され、満場一致で承認されました。
 次に、平成30年度及び31年度の代議員(定員2名)として、立候補した真鍋純(S48機械)及び小林健嗣(S53修機械)が 信任され、総会は予定通り終了しました。
 来賓挨拶では、本部本房事務局長からは工業会活動のトピックスや近況報告、丸山副学長からは種々データにより世界トップ10に向けての進捗報告がありました。工業会と大学との良好な連携で多くの成果が上がりつつあることがわかりました。
 
2.講演会
 JAXA舘和夫様(S56修物理)より「進化して行く宇宙開発」と題してお話を頂きました。最近のトピックスに始まり、打ち上げ失敗の上に築き上げられた世界トップレベルのロケット技術や衛星技術に関する動画を含めた紹介、さらに衛星利用例として東日本大震災の状況観察、地球温暖化と係る二酸化炭素等の分布、位置技術の応用技術など、大変に興味が惹かれる内容でした。
 
3.懇親会
 懇親会は恒例の挨拶に始まりました。特筆すべきは、多くの若手の参加により活気ある交流となりました。最後に校歌を歌い、中締めとなりました。
大友朗紀(S50修機物)
 
 
 
 2016年度支部総会・講演会  
1.総会
 4月2日(土) 前日に桜が満開となった神戸市ラッセホールにて開催いたしました。 参加者は総勢70名で, 近畿五支部および如水会からのご出席もいただきました。 議事 井口兵庫県支部長より開会の挨拶後, 同氏を総会議長に選任し以下取進めました。 (1) 支部活動方針・支部役員体制の報告 (井口総会議長より) (2) 平成27年度活動報告及び決算と平成28年度活動計画及び予算の報告(伊奈副支部長より) (3) 決算の監査報告 (上野・北原監事より) (4) 報告事項と審議事項の承認が満場一致でなされました。 来賓の挨拶 (1) 蔵前工業会本部本房事務局長殿から工業会の近況(諸活動内容, 決算, 予算)の報告が有りました。 (2) 丸山副学長殿からは本年度からは東工大は日本で初めて学部と大学院を統一した学院を発足させたこと, 東工大の世界ランキングを上位に持って行く取り組み, 最先端の研究を行っている(スパコン・元素戦略研究・細胞生物学研究等)研究ユニットの紹介が有りました。
 
2.講演会
 総会後にひきつづく講演会では東工大の卒業生(S 48応化)では異色のワイン用ブドウの栽培とワイン醸造の会社社長で, 世界で最も信頼されるワインコンクール “Decanter World Wine Awards2014”で日本初の金賞・トロフィーを受賞された中央葡萄酒株式会社社長三澤茂計様から山梨県勝沼で若手醸造家を集めて勝沼を世界に通用するワイン産地として確立するまでのご尽力を伺いました。
 その中には従来日本で行われていた棚仕立て栽培を欧州での垣根仕立てへの変更, フランスで開発されたシュール・リー法の採用による辛口白ワイン醸造の成功など数々の取り組みがあり, ついに現在海外19か国へワインを輸出できるまでになったとのことです。
 それから最後にお聞きした, “ワイン栽培醸造業はその土地で無いと出来ない物なので、家業として何代も受け継ぐと言うことが大事な事に思う。”とのお言葉は我々工業製造業に携わってきた一般の聴衆 に取って心打たれるものがありました。
(真鍋記)
 
 
 
 2015年度支部総会・講演会  
1.総会
 神戸ラッセホールにて総会および講演会・懇親会を開催しました。総会では昨年度事業・決算報告, 本年度事業計画・予算, 支部役員新体制, 支部規定改定, 代議員選挙他のご報告・ご承認をいただきました。また蔵前工業会本部から本房事務局長にご出席をいただくとともに, 母校植松副学長殿から”世界の東工大へ”と題した改革計画をご紹介いただきました。
 
2.講演会
 題目
「メタゲノミクスの未来」
 講師
東京工業大学地球生命研究所 黒川教授
 要旨
 環境を細菌群集の巨大な遺伝子プールと考え、群集を構成する細菌のゲノム(遺伝子)を徹底的に解読する「メタゲノミクス」が注目されているなか, 本講演ではメタゲノミクスを基盤とし、遺伝子情報を生命科学分野から解放し、社会に広く浸透させる「遺伝情報立脚型社会」の構築に関してご講演いただいた。 先生のお考えではこれから目指すべきは農業の工業化でありそこでは東工大ラベル(ゲノム, 分析, 肥料)の農産物がひときわ目立つことが可能であるとの素晴らしいお話でした。
 
3.懇親会
大阪支部・京滋支部・和歌山県支部・如水会神戸支部からも参加頂き, また昨年以来の若手参加者が増加し楽しい夕べを過ごすことができました。
 
   
   
 
 
 2014年度支部総会・講演会  
1.総会
 4月5日、神戸ラッセホールにて総会および講演会(97名参加), 懇親会(90名参加)を開催しました。
 当日は数日前の温かさとうって変わって花冷えのさらに小雨まで降ってきましたが, 総会講演会は例年の倍近い100名近くの出席をいただき, 盛会裏に終えることができました。母校からは大谷副学長殿, 蔵前工業会本部からは本房事務局長にご出席をいただき, それぞれ現在母校の目指すところ, 近況報告などのお話を伺いました。
 また今回は“くらりか関西”の田中代表から活動状況紹介をいただきました。
 懇親会は大阪支部・京滋支部・和歌山県支部・岡山支部・如水会神戸支部からも参加頂き, それぞれにご挨拶を頂きました。さらには例年になく2013年度社会人が多数参画され懇親会の雰囲気が一新され, 今後の発展が期待されます。
 
 
2.講演会
 題目
「素粒子と宇宙」
 講師
神戸大学大学院理学研究科物理学専攻教授 竹内康雄先生(東工大物理卒)
 要旨
 我々の身のまわりの物質を構成する基本粒子を素粒子と呼び、素粒子の性質や素粒子にはたらく力の性質の解明をめざす学問分野を素粒子物理学と呼びます。近年、宇宙の精密観測から、素粒子の新たな性質が明らかになってきました。本講演では、素粒子物理学の現状と未解明問題の概説を行い、その後、一見スケールが全く異なるようにみえる素粒子と宇宙の関係について説明します。そして現在岐阜県飛騨市の地下1000mで進行中の2つの宇宙・素粒子物理学実験, 「スーパーカミオカンデ検出器によるニュートリノの研究」と「エックスマス検出器による宇宙暗黒物質(ダークマター)の直接探索」の2つの研究について概要を紹介します。
 感想
 138億年前のビッグバンで宇宙が誕生したことはしばしば耳にすることですが, その宇宙の現在の大規模構造を説明するには, ダークマター(暗黒物質)というとてつもない質量が必要であるとのことで, しばし日常を忘れる雄大な世界に浸りました。
 
 
 2013年度支部総会・講演会 2013/5/14
1.総会
 4月6日、神戸ラッセホールにて、総会及び講演会(67名参加)、懇親会(51名参加)を開催しました。春嵐襲来で、風雨吹き荒れる荒天の中でしたが、当日の欠席者もさ程無く、盛会裏に終えることが出来ました。日頃からの、支部会員の方々と幹事との信頼関係の強さを感じ、心強く思った次第です。
 総会では、支部長交代が承認され、宮脇隆夫氏(S41機械)から井口政明氏(S44化工)にバトンタッチ。H26年度代議員選挙も実施されました。新支部長から、活動方針については、前年度実績の継続を基本としていくとの考えが報告されました。本部より本房事務局長が参加され、報告を頂きました。
講演会は、神戸大学大学院経済学研究科・松林洋一教授から“日はまた昇るのか?日本経済再生の為の選択と拘束”と題し、まさにホットな話題を提供して頂きました。経済の素人に、それも子供達に判り易く教えるが如く、解説を頂きました。アベノミクスの成功は?期待と懸念とを併せ持って見守る必要が有ると力説されました。情熱と熱の籠った、熱血教師さながらの姿を垣間見た次第です。
 懇親会は、大阪支部、京滋支部、和歌山県支部、如水会神戸支部、淩霜会(神戸大同窓会)からも参加頂き、それぞれにご挨拶を頂きました。会員は、S27年卒から今年の新入社員までと多彩な顔ぶれで、和気藹々とした中予定時刻を忘れる程大いに盛り上がりました。
井口 政明(S44化工)記 
  写真は井口新会長と懇親会の様子です。
  
 
2.講演会
 題目
「日はまた昇るのか? 日本経済再生のための選択と拘束」
 講師
神戸大学大学院経済学研究科 松林 洋一 教授
 要旨
 20年以上にわたる日本経済の長期低迷を克服するために, 我々はどのようなビジョンの下で, どのような選択を行うべきなのでしょうか。 政権交代によって日本経済再生に向けて, いくつかの大胆な施策が構想されています。 構想の中身をじっくりと検討しながら, あるべき方向性を今一度しっかりと考えてみることにします。
 講師紹介
国際マクロ経済学・国際金融における以下のトピックスについて, 理論・計量分析を進めている。
・各国対外不均衡の中長期的動向
・グローバル・インバランスの発生と調整
・新たなマクロ経済政策協調のデザイン
・新たな国際通貨システムのデザイン
 感想
 我々技術者に取って薄ぼんやりとしか知らない経済政策を, マクロ経済政策の観点から財政政策の効果の指標評価, 金融政策の具体的手法について判り易くかつ厳密にご説明戴き, 頭の中が実にすっきりとして今後ニュース, 新聞記事などの理解が進むような気がします。

 写真は松林教授です