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神奈川県支部案内

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          神奈川県支部 平成28年度講演会報告
日時: 平成28年11月9日(水) 15:00~19:00
場所: 講演会 東工大蔵前会館くらまえホール
    懇親会 大学食堂1F
講師: 岡崎 健 東工大 特命教授(名誉教授)
演題: 「水素社会実現に向けた最新動向と東工大の取り組み」
参加者: 講演会 50名(内、学生1名、如水会1名、一般1名)
     懇親会 33名(内、学生1名、懇親会のみ参加1名)

      講演会報告
 11月9日、くらまえホールに51名の参加者を得て、本学科学技術創成研究院の岡崎健特命教授に、
「水素社会実現に向けた最新動向と東工大の取り組み」と題する講演をしていただきました。
「地球温暖化防止を目指す水素社会とは」から説き起こし、課題や取組みを易しく解説していただきました。水素は
二次エネルギーとしてエネルギーを貯蔵・輸送・利用するためのもので、効果は水素製造の消費エネルギーも含め総合的に
評価する必要があります。燃料電池自動車(FCV)は、長距離を走れる究極のクリーンな車として、電気自動車(EV)とすみ分けて
使えば環境改善に貢献できるが、抜本的な水素利用の量的拡大のためには、発電活用が必須とのことでした。発電量の時間
変動の大きい太陽光・風力発電などと組合せて安定化させる・豪州褐炭を利用し現地で水素に変換して液体水素船で日本に
運ぶ等の施策案の紹介がありました。技術開発や散発的実証実験だけではだめで、総合的にエネルギーシステムを考えるこ
とが大切で、さらには先進的なドイツ等とも協調し、国際的視野での対応が重要とのことでした。統括されているグローバル
水素エネルギーユニットが産学官の連携を推進し、世界をリードする拠点になっていることを大変頼もしく思いました。今後の
成果に大いに期待したいと思います。
 質問も多く、閉会後の講師を囲んでの懇親会の場でも議論が盛り上がりました。
これまで漠然としか理解していなかった水素社会について理解を深めるとともに、実現は大変に難しいことを認識することができ、
有意義な一日となりました。
                                                   雁部洋久 (S48電物、H16博 電電)