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神奈川県支部案内

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         平成28年度第一回土曜講演会・納涼大会報告
 
 8月20日、土曜講演会・納涼大会を開催しました。60名を超える参加がありました。
土曜講演会では、東工大理学院地球惑星科学系の中本泰史教授を講師にお招きし、「宇宙に第2の地球はあるか?」と題してお話
をいただきました。観測技術や計算機技術の急速な進展にともない、ものすごい勢いで新たな発見が続いている天文学の世界。
その中でも、系外惑星と呼ばれる太陽以外の恒星の周りをまわる惑星の探索は、現在最も注目されている分野のひとつです。最初の
系外惑星の発見までの長い苦闘の歴史を経て、現在では3000を超える惑星が見つかるところまで来ている状況を、発見の難しさと
それを克服する新たな探査手法を含めてわかりやすく説明していただきました。そして、われわれの太陽系とは全く異なる多様な
惑星系が宇宙に数多く存在しているという驚きの発見の数々を紹介していただきました。惑星をもつ星のうちの約半分に地球に似た
岩石型惑星が存在するらしいことがわかってきており、地球以外の生命を宿す兆候のある惑星というロマン溢れる発見ももう手の届く
ところまできているようです。こうした天文学の分野研究で、東工大は地球生命研究所を中心にした活発な研究活動を展開し、先端的
な成果をあげているとのことでした。純粋科学においても母校が世界に注目される貢献をしていることを大変嬉しく思いました。今後の
ますますの研究成果を是非とも期待したいところです。
 引き続いて、ロイアルブルーホールに会場を移して納涼大会を開催しました。太田幸一支部長の開会の挨拶のあと、ご来賓の
三島良直学長にお話をいただきました。今年より本格化した大学改革に関する状況の紹介とともに、今後に向けての意気込み
を語っていただきました。世界トップレベルの大学を目指す力強い決意をうかがい、改めて大変心強く思いました。改革を通して
大学の一層の発展を期待したいと思います。引き続いて、蔵前工業会杉山直理事、如水会横浜支部後藤輝雄様からのご挨拶
があり、そのあと講演会の講師をして下さった中本教授の乾杯のご発声で納涼の宴が始まりました。今年は、アトラクションとし
て二組の演奏のゲストをお招きしました。アロハファミリーズというグループのメンバーだった3名の方からは、南国ムードの漂う
フラダンスも楽しみながらハワイアンの演奏を、またアミーゴスアレグレスの3名の方には南米の独特の雰囲気を醸し出す
フォルクローレの演奏をいただき、一同、磨きのかかった演奏を満喫しながら、楽しいひとときを過ごしました。閉会に先立ち、
蔵前工業会神奈川県支部と如水会それぞれの今後のイベントの紹介があり、さらに恒例となった東工大・一橋大両校の校歌を
皆で合唱しお互いのエールを交換しました。最後に、前神奈川県支部長の関口光晴様に閉会の言葉をいただき、2時間にわたる
楽しい宴は、仲間たちの再会を祈念しつつ閉幕となりました。
 
                                                      雁部洋久 (S48電物、H16博 電電)