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神奈川県支部案内

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         神奈川県支部平成27年度第一回土曜講演会・納涼大会報告
 
  8月22日、土曜講演会・納涼大会を開催しました。約90名の参加がありました。
講演会は、ハウス食品グループ本社中央研究所の今井真介様を講師にお招きし、「タマネギの催涙因子合成酵素の発見とその後
の応用研究――イグノーベル賞を受賞して」と題するお話をしていただきました。2013年度イグノーベル賞を受賞された「涙の出ないタマネギ
」の開発についての紹介でした。カレー食品の製造過程でタマネギとニンニクを混ぜ合わせると、ある条件下では通常の薄茶色ではなく
緑色になる現象が見つかり、その原因分析が研究の発端だったそうです。そして、見つけた酵素の働きに注目し、さらに独自に研究を展開して、
風味を維持しながら涙の出る刺激成分を除去したタマネギの作出に成功しました。そこまでの研究を継続するのは非常に大変だったようですが、
粘り強く進めることで成果を出せたとのこと、強い意志をもってやり抜くぬくことの大切さを改めて感じることができた講演でした。また、「人を
笑わせ、そして考えさせる研究に贈られる賞」として知られているイグノーベル賞の制度やハーバード大学でのユニークな授賞式の様子なども
ご紹介いただき、一同、大変楽しいお話に時間の経つのも忘れて聞き入りました。 「涙の出ないタマネギ」は、近く商品化できる見込みとのこと
でした。
 引き続いて、学生食堂で納涼大会を開催しました。太田幸一支部長の開会の挨拶のあと、ご来賓の三島良直学長に母校の近況や世界トップテン
大学を目指す決意を披露していただきました。母校の活動の素晴らしさ、未来へ向けた意気込みを改めて感じることができ、参加者一同パワーを
いただくことができました。続いて、一橋大学如水会の元横浜支部長の飯島満様にご挨拶いただきました。そのあと、恒例の東工大学生
ラテンジャズバンドのロスガラチェロスの演奏が行われました。この夏のジャズコンテストでは優秀賞(2位)を受賞したとのこと、一層磨きのかかった
生演奏を大いに楽しみました。またバンドのOB/OGの方々にも家族連れで多数参加していただき、ベテランと若手のメンバーの交流をさらに深める
ことができました。とても賑やかでまた和やか雰囲気の中で歓談の時間があっという間に過ぎてしまいました。閉会に先立ち、如水会との合同
イベントの計画の紹介があり、両校の校歌を皆で合唱しお互いのエールを交換しました。如水会との連携は納涼大会を通してなお一層密なものに
なっています。最後に、前神奈川県支部長の関口光晴様に閉会の言葉をいただき、暑さもしばし忘れる2時間にわたる楽しいひとときを終えました。
 
                                                                  雁部洋久 (S48電物、H16博 電電)

  ロス・ガラチェロスによる演奏の様子