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神奈川県支部 平成24年度第2回卓話会報告

平成25年2月13日(水)川崎フロンティアビル2階 川崎商工会議所第5、6会議室にて、
新潟リハビリテーション大学医療学部長 高橋邦丕教授 を迎え「日常生活に潜む意外な陥穽-エタノールの華麗な諸作用-」の
演題で、73名が参加し卓話会が開催されました。

 講演は日本での西洋医学の歴史から始まり、オランダ医学 ドイツ医学 英米医学の日本での影響についての解説が行われました。
本題のエタノールの話に入る前にタバコや麻薬についても触れられ、タバコは発癌物質であり精神依存性が高く、女性や若年者はカッコ
よさや興味本位で喫煙を始めることが多く、一度喫煙を始めると健康に害があると諭してもその依存性から止めることはかなり困難と
なること、一方若い女性には喫煙によって顔面のシワが多くなり醜くなることを説明すると案外効果があるという話もされました。
 健康に大きな影響を与える高血圧症の最大の原因はエタノール摂取と肥満であること、認知症の最大の原因もエタノール摂取である
こと等が詳しく解説されました。さらにエタノールの精神依存性はタバコよりも格段に高くモルヒネにも匹敵する値を示し、その弊害は多大で
健康に過ごせる期間(健康寿命)を大幅に短くすること、またエタノールによる女性の乳癌発症率は極めて高く、その主たる原因は女性の
エタノール解毒能力は男性の1/3との解説がありました。女性には、グラス1杯のワインでも乳癌を発症する危険を考えると、お酒は決して
お勧めできるものではなく、飲酒毎に皮膚の老化が促進されるので美容上も、極めて良くないとの話もありました。
 呑兵衛やニコチン愛好者が多い聴講者達は、エタノールの害と煙草の害を縦横に語る講師に、手玉に取られた感があり、時に脅かされて
ビクッとしたり、爆笑したり、毒気を抜かれたりと、すっきり諭された講演でした。
 講演の後は12階のトップラウンジで、「特別な機会に偶に飲むのはいい」というメッセージを頼りに小一時間ほど講演者を囲み、「酒杯」を
傾けたのでした。

                                                                        脇田俊昭(S47電 S49修電物)記

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