第4回 テクノサロン・シリウス 実施報告

サブタイトル
食品会社が開発した食品以外の技術
講演者
日清製粉グループ本社 技術本部 技術グループ長 山田 幸良 氏(S46機械)
講演時間
18:00~20:30
場所
東京工業大学 百年記念館
参加人数
12名

製粉会社としてのおいしい小麦粉の分級装置の話題が導入であったが,1時間の話題提供の中で,トナー等食品以外の粉体の高精度分級装置,更には粉体製造装置,粉体の理論と,小気味の良い展開を目の醒めるような思いで聞き入ってしまった.スムースな粉の排出をいかにするか,粉の分級を高精度にする為には高度な理論と徹底した現場主義が必要だったこと,日清製粉が実は液晶のスペーサで世界シェアを取っていること,今後の粉体事業の展開等の,世界に誇る日本の技術がココにもあるのだと再認識した.さらに山田さんのフェーズ毎での信条(例えば,「自ら手を下せる時は短いと考え,この時期に粉と格闘しその正体を感覚でつかんだので今も粉がわかる」)も交え,粉体技術史と一人の技術者の成長史としても面白く伺えた.

参加者は,内容の展開に良い意味でビックリし,活発な議論が飛び交った.そしていつものように時間不足を感じつつ盛会のうちに終了した.

感想: 会を追うごとに内容が良くなっていると思います.比較的若手からの実体験の話題はビビッドであり,2時間少々の短い時間ですが,懇親会も含めいつも大変充実しています.小人数ではいかにももったいない感がありますので,今後は20人程度以上の参加者が得られる工夫をしたい.(見坊)

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