旧映画研究会

旧映画研究会のメンバーの集いです。

半年に1度会合を開いて4回目を迎えます。
昭和30年前後の昔話に花を咲かせています。

活動報告

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旧・映画研究会メンバー平成20年度春の懇親会

 本年度の映研メンバーの懇親ミーティングは、4月25(金)JR浜松町駅前の八海亭にて開催されました。
 この度の会は、仲元先輩のお骨折りにより、映研の草創期に活躍された多くの先輩がたが多数参加されました。なかには、足腰をいためておられる方もいました(?)が、元気な気持ちで多くの旧友どもが集まることができ、これまでにない盛会の集まりとなりました。
 出席者は次の如くです。
仲元(S28 機)折戸(S30修化工)市川(S34博化工)大久保(S29化工)杉山(S29金)神藤(S31機)鈴木(S31)三村(S31機)志水(S31電)吉永(S31機)増田(S31化工)
メンバー各位の元気一杯の姿を記念の集合写真で見てやって下さい。
 懇親会では次のような話題が出ました。
*大学での映写会などの活動は、旧大講堂で上映していたことをS31年組は覚えているのですが、諸先輩からは、大学正門のすぐ左側に軍の払い下げ(?)の格納庫があり、これを活用して映研の活動が開始したとの話が披露され、往時を回顧する一幕もありました。
*映画観賞は、当時、渋谷や恵比寿の名画座へよく行っていたのですが、帰りは、目黒や恵比寿から徒歩のこともありました。
 鉄橋の枕木を這って渡った怖さを思い出している人もいましたよ。
*映画フイルムを東和映画社などから借用するのに苦労しましたが、東工大として信用されるのが頼りでした。
*映写に必須のアーク灯のカーボンの先端調整も大変な仕事でした。切れたフイルム継ぎもです。
*上映には、映写技師の免許が要るのですが、その取得余りオープンに出来ない事情もあったようです。改めて当時の話に驚かされました。
 さて、最近の話になりますが、私の従兄弟の小泉尭史(たかし)は、黒沢明監督の傍らで育ちました。「阿弥陀堂だより」「雨あがる」等を自分で監督製作をしていますが、近作「明日への遺言」では戦犯がどうのこうのという既成概念に囚われない重厚な人間描写をしております。
 西銀座の映画館で丁度上映中でしたので、大阪への帰途の時間調整も兼ねて鑑賞させて貰いました。映画の内容は素晴らしく、日本の将来を思う気持ちに感動させられました。
 余談はさておき、次回の懇親会は今秋にとの話もありました。幹事役の吉永君には御苦労をかけるが、「懐旧の情いよいよ深まる」といったところで、再開の段取りをよろしくと願いつつ、楽しい歓談の時を終わりました。
                  (増田 記)